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高級ブランド「松阪牛」を売る
「まつざかぎゅう」で はなく「まつさかうし」というのが、正しい読み方なんだそうです。
皆さん、ご存じでしたか?しかも、松阪牛は生まれた時から松阪牛という わけではなく、ある一定のエリアで育てられた「処女牛」が主。その等級によって、販売される価格は格段な値の違いがあることから、生産者はより一層の努力 と工夫を重ね、いい肉牛を育てるために余念がないわけです。
とまあ、ここで松阪牛のレクチャーをしてもなんですので、くわしくはページを見 てください。
◎松阪牛ステーキ.com
http://www.matsuzaka-steak.com/
◎ 松阪牛専門店 焼肉やまと
http://www.rakuten.ne.jp/gold/yakiniku-yamato/
これらのページは、力強さと画像の迫力が、実に男らしい構成になっています。
高額食材の場合、やはりターゲットになるのは「男性顧客」。 ここ一番に気合いを入れて、高いお金を払ってでもおいしいものを食べたい、と思うのは、やはり家庭の主婦の発想ではありません。自家用以外には、ギフトと してや、結婚などのお祝いの贈り物や、ゴルフの景品などの需要が多いようです。
ターゲットに則したページ構成、デザインというのが、重要な要素であるというのを体言しているケースです。
しっかりと ターゲットを定め、食欲中枢に訴えかける画像を効果的に配置します。力強い言葉で、しっかりと伝える。媚びも不安もない、言い切る言葉で「伝えきる」。
これが、初月に300万もの売り上げを作る、という快挙を成し遂げた要因だと考えられます。
安売りをしない姿勢が重要
その後の運営姿勢として、「極端な安売りは一切しな い」というのが重要です。月に数日のみ、メルマガ告知のイベントでの安値販売はしますが、それでも世間一般的の価格からしたら、法外に高い価格であること は否めません。
それは、この「松阪牛」というブランドの「価値」を守るため。
また、 それだけ高いクオリティのものだけを揃えているという自信、当然ですが仕入れは相当高い価格ですので、おいそれとは安売りできない、本音の部分もありま す。しかし、この「安売りをしない」というのは、実は非常に「我慢」のいることなのです。
ネット販売には「悪魔が住んでいる」のかと思う くらい、あの「注文メール」の魅力というのは相当なものです。メルマガを配信して、途端にパカパカとメーラーに注文メールが入りだす。まるで、パチンコや スロットで、フィーバーしてジャラジャラと玉やコインが流れ出してくるような興奮を覚えるものです(笑)。
その感覚が忘れられず、ついま たバーゲンをやりたくなってしまう。粗利を圧迫するとわかっていながら、つい・・・そして、その感覚はエスカレートし、破格にすればするほどドサドサと舞 い込む注文メール見たさに、無間地獄に落ちていくわけです。
そして、一度安売りを重ねてしまった店に、二度と通常価格の顧客は戻りませ ん。バーゲンの時にしか買わないような、安物買いの顧客だけがい続けるようになるのです。こんな状況で、効率のよい商売など、できるわけがありません。
ですから、「安売りをしない」というのは、非常に重要な戦略の1つである、ということが言えるわけです。
主婦感覚の目 線でページを眺めてしまうと、つい「よその世界の出来事」のような価格に圧倒されてしまうのですが、見慣れてくると、この「ちょっとの安売り」が妙に安く 見えてくるのだから困ったものです(笑)。
店側が凛としたまま、確固たる姿勢を貫けば、そういう顧客が育つ、という例ですね。
天国の味わい!?
気になることが重なると、職業柄「試食」は必須!清水の舞台 から飛び降りる気持ちで、こちらの商品を取り寄せてみました。桐箱に入ったきれいなお肉、さすがのビジュアル。見たこともないような、細やかな美しいサシ がたっぷり。
職業柄、そこそこいいものは食べてきていると思います。お肉も、お魚も、お野菜も。しかし、調理してみて、口に運んで、軽く アタマを殴られたような衝撃がありました。
・・・あったんですね、こんなにおいしいものが、世の中に。
というくらい、すご いお肉。これまで食べていた「最高級」なんて冠のついたお肉は、詐欺だったのかと思えるほど。
サーロインのステーキ
ロースのすき焼 き
こんなにサシが入ってしっかりと脂たっぷりなのに、どうしてこんなにとろりさらりと流れてしまうのか。お寿司の「大トロ」を食べたよう な感じでしょうか。心から感動させていただきましたです。
すっかり「お肉モード」に入ってしまった私は、ちょうど船橋にいく機会があった ので、こちらの「実店舗」にも入ってみました。
そこでいたいたのは黒毛和牛だったのですが、もう、なんというか・・・。人は、おいしいも のを食べると、ただただ笑うしかないようです(笑)。
駅前でもなく、決して安くもない焼肉店にも関わらず、しかも平日の8時過ぎで、行列 ができているのです。その理由にはうなづけました。こんなにいいお肉をいい状態で食べさせてくれて、接客もよい。このクオリティがそのままネットに反映さ れているのだと、つくづく思い知りました。
加えて、顧客というのは、買ってもらうために迎合すべきではない、店の姿勢をしっかりと示して 堂々と販売を行えば、たとえ高い価格だとはいえきちんとついてきてくれるものだ、ということを考えさせられました。
とはいえ、まだまだ ネットショップとしては発展途上。これから、どんどん対応も向上していくことでしょう。進歩をずっと見守っていたくなるお店です。