経営戦略 Vol.06 【緊急コラム】団塊の世代の起業を考える

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
最近、各メディアで盛んに言われている「団塊の世代の起業ブーム」のことが少し心配になってしまったので、緊急コラムとしてお届けします。ひとくちに起業と言っても、若い世代の起業とは違いますから、きちんとした判断力と慎重さを持ち、ぜひとも、身の丈に合ったビジネスを展開していただきたいと思うのです。

今や、誰でも「社長」になれる時代

 ここ数回にわたって、宣伝広告への投資のコツをお話してきましたが、今日は最近、各メディアで盛んに言われている「団塊の世代の起業ブーム」が少し心配になってしまったので、緊急コラムとしてお届けしようと思います。2007年問題などと騒がれていますが、いよいよ来年2007年には、「団塊の世代」が定年退職をむかえます。定年といっても、今の時代、若くて元気な方が多いですから、第2の人生に『起業』という道を選ばれる方も多いのでしょう。

 折りしも1円で会社が設立でき、取締役1人でも株式会社が持てる時代です。長年ビジネスの世界で生きてきた方々にとって、社長という肩書きは魅力的に映るかもしれませんが、安易な気持ちで会社など作らないよう、ぜひ気をつけていただきたいと思うのです。

 起業家を応援するこのドリームゲートのサイトで、何をバカなこと・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、団塊の世代の起業は、若い世代の起業とは違うのだということを、肝に銘じていただきたいのです。

 

「身の丈ビジネス」こそ幸せへの道

 私は、このファーストナビで、起業した方が順調に会社を大きくしていく方法について執筆しているのですが、団塊の世代のみなさんが起業し、その会社を大きくしていくことが本当に幸せか、始める前によ~く考えていただきたいのです。シビアなことを言うようですが、体力も若い人とは格段に違います。起業したら今までより忙しく、長時間働くような毎日が待っているようでは、体にこたえますしね(――;)

 ですから、もしこの世代の方が起業するのであれば、「一人でやってバランスがいい」ビジネスを展開するべきだと思いますし、「今までより短時間の労働で、同じ位の収入が得られる」ことを目指すべきだと思うのです。さらに、「自分のしたことが相手に喜ばれ、それが自分の生きがいにもなる」という、仕事本来の意義を感じながら働けるようにするべきでしょう。

 私は昔から『仕事は親切』と口グセのように言っています。仕事というもののルーツをたどれば、誰かが自分の得意なことをしてあげて、人が喜び、その感謝の気持ちとして「報酬」というものが生まれたわけです。一生現役で働けるのが、起業するメリットでもあるわけですから、この辺りのことをよく理解され、多額の資金を投資したり、たくさん人を雇わないとできない仕事ではなく、ご自分の「身の丈」に合い、体力に合った、楽しく続けられる仕事で起業していただきたいと思うのです。

 

起業家を狙ったビジネスにご用心!

 どんな世界でも、「ブーム」が起こると、そこに向かったビジネスをする人たちが必ず現れるものです。もちろん、真面目に起業家を応援する会社もありますが、「簡単に会社を設立します」とか、「○○のノウハウ売ります」とか、単に商売として、起業家を相手にしているところも多いようです。

 意外に思うかもしれませんが、実は起業家は、臆病なくらいがちょうどいいんです(*^^)v 深く考えもしないで、簡単に大きな決断ができるタイプより、「本当に信じていいのかなぁ・・・」と、少し怖がりながら、慎重に判断していく人の方が、起業家には向いていると思います。実は私もそうでしたから(笑)。

 起業ブームともなれば、起業家を相手にお金を儲けようとするヤカラが増えてきます。くれぐれも、大事な退職金を安易に投資したりしないよう、ご注意ください (@^^)/~~~

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

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