起業初期の方からWEB&マーケティング相談で多いご質問に、「WEBを活用したくても、ホームページ、ブログ、SNSなど種類が多くて何を選べばいいのか分からない」「始めてみたものの成果につながらない」ということがあります。
今やビジネスの成功とWEB活用は切っても切れない関係といっても過言ではない時代。でも実際にはホームページやブログがに加え、「SNSではインスタが流行っている」「今はLine@だ」「まだまだメルマガでしょ」など、増える一方のツールと流行の情報に、何をどう選んで、どこから始めればいいのか、混乱し、成果が出せずに困っている方が多いのも事実です。
今回は、特に起業初期の段階にスポットを当てて、「どのような考えでツールを選び、どのような戦略をとると無駄なくWEB集客成功の近道となるのか」について、最新情報を押さえながらも、流行に流されない基本の考え方をまとめました。
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WEB上に存在しないのはこの世に存在しないようなもの
スマホの普及で、「わからない事はWEB検索する」という習慣が定着し、人々が新しい情報を得る場所はWEBが主流となっています。
ジャストシステムの調査によると、「2017年の時点で、ニュースなどの情報収集の目的で1日にもっとも接触する頻度が高いメディアを聞いたところ、「スマートフォンからのインターネットやアプリ」がもっとも多く(44.9%)、次いで「パソコンからのインターネット」(24.9%)、「テレビ」(24.4%)となった。新聞や雑誌、ラジオは全年代で10%を下回った。」とのこと。
スマホとパソコンを合わせて約70%の人が他のメディアよりもWEBを優先して情報を収集していることになります。そうなると、新しく起業してビジネスを始める場合、お客様にまず見つけてもらうためにはWEBでの情報発信は必須と言えます。
逆に言うと、WEB上に情報が無ければ、70%のお客様にとっては「世の中に存在しない」と思われても仕方のない状態とも言えます。
「ではWEB発信を始めよう!」と思って調べ始めると、ホームページ一つとっても無料版・有料版があり、自社運用・外注、ホームページよりもSNSを始めたほうがいいのか、など、情報も選択肢も多すぎてどう始めたらいいのかわからない、という問題が起きてきます。どのような考えで戦略を立てることが効率的な集客につながるかを具体的に見ていきます。
即効性・資産性のバランスを考慮した戦略を立てる
WEBツールには短期間で成果が期待できる即効性があるものと、長期運用することで情報が資産化して集客できるものがあります。バランスよく組み合わせることで、効果を早く出しながら、安定集客につなげることができます。
1) 即効性のSNS
繋がりを利用して拡散できるSNSは、ホームページやブログに比べて始めるのが手軽なために準備期間が不要で、短期間で集客できるという即効性があります。
フェイスブックで友達が「いいね!」やシェアをしてくれる、Twitterでリツイートしてくれるなどの効果で、情報がどんどん拡散していきます。
ただし、SNSを同時に複数始めると、手が回らずに時間ばかりかかってしまい、どのSNSからも集客できないという状況に陥りがちです。一つか二つのSNSに絞って、2~3か月程度かけてフォロワーを増やして集客力をつけ、そこから次の戦略を立てていくのがSNS集客で成功する近道です。
どのSNSを利用するかの選定は、ターゲット層が利用しているものに合わせる必要があります。ペルソナと言われる理想のお客様像をしっかりと作った上で、利用を開始することも無駄を省くポイントです。
運用上の注意点としてはSNSの繋がりは、他社のプラットフォームである該当のSNSが閉鎖してしまったらなくなってしまうことです。他社のプラットフォーム頼らない独自のリストを確保するためには、メルマガも運用するなど、複数のコミュニケーション手段を持つことがお勧めです。
2)長期運用で資産化するツール
即効性は低くても長期運用で情報が資産化して集客しできるツールは、育てる時間が必要となるため、起業初期から地道に取り組むのが得策です。
SNSは即効性がある代わりに、投稿した情報が資産化せず、新しい情報を投稿し続けなければならないというデメリットがある場合がほとんどです。
それに比べ、ホームページ、ブログ、YouTubeなどは、上手に育てることで投稿した情報が蓄積し、それが資産となりSEO効果が高まってゆき、WEB検索でも見つけてもらえるようになります。一度SEO効果が上がると、更新頻度を落としても検索順位を維持できることから、長期的な効果が期待できます。
ホームページにブログを併設してSEO対策をする場合で約3か月100記事、YouTubeでは1000本の動画が目安と言われています。どちらもコツを掴んだうえでの運用での期間や本数です。それなりの労力と期間が必要ですが、広告なしでも検索で見つかるようになると、お問い合わせがくるだけでなく、高額商品を買いたい方が来てくれる自動集客装置として長期的に働いてくれることが期待できます。
デメリットは、ホームページ、ブログ、YouTubeなどは、作っただけでは誰にも見られないという事です。検索で見つけてもらう以外には、SNSにリンクを投稿するなど、見てもらうための工夫が必要です。制作直後のデータが蓄積される前に集客をしたい場合には、広告を出すことで売上につなげることも可能です。
3)最新情報、流行情報に注意を払う
WEB集客に関して、「今は○○が集客できる」「XXの時代はもう終わった」などという事を耳にすることがあります。
例えば、Line@が流行りでメルマガは終わった、という事を耳にしたことがある方も多い事でしょう。Line@は今年、従量課金制に移行するという事で、ユーザー数が多い場合は今まで以上にコストがかかることが発表されています。
Line@をはじめとしたSNSのような他社プラットフォームに依存していると、直接の連絡先が自社の見込み顧客リストとして蓄積機できないばかりか、料金改定では一方的な通知にも従うしかありません。
「Line@が自社サービスに合っているのか?」「従量課金制に変わった時の影響は?」など、情報はひとつひとつ自社の状況に合わせて、吟味する必要があります。
流行りに振り回されること無く、どのような情報を取り入れて、どのような情報はスルーするのか、正しく選別していきたいものです。
ホームページやSNS運用を外注する際の注意点
ホームページやブログの作成、SNSの設定、ブログ・SNSの投稿内容などは、ビジネスのブランディングに直結する重要な役割があります。
SNSは手軽に始められる印象を持っている方も多いですが、構成要素のすべてがブランディングに直結します。ホームページは情報量も多く、なおさらです。
ホームページに必要な要素を見ると、デザイン、キャッチコピー、画像、ライティング、SEOキーワード選定、SEOの技術的な埋め込み、などなど、一つ一つが専門的な技術や知識から成り立っています。
これらすべてを自社で製作して一定のクオリティに保つのは難しく、コストをある程度かけられる場合は、一部もしくは全部を外注することも集客の効率化につながります。
ただ、外注すると言っても、上記のように多様な技術と知識を、外注先の一人の技術者や社員が持っていることはとてもまれです。WEBデザインをしている人でコピーライティングもプロ、という人がどれだけいるでしょうか。
また、もう一つ気を付けないといけないのは、外注業者の視点です。WEBデザイナーに依頼した場合はデザインにこだわり過ぎてしまう傾向があり、発注者側にもある程度の知識が無いと、発注側も制作業者も「顧客目線」に立てないままにホームページが完成してしまう事があります。
サービス・商品の内容をよくわかっている自社内でキャッチコピーの作成やライティングを行い、外注でデザインしてもらったホームページに入れてもらったり、私も行っているような第三者の目から客観的にチェックするコンサルティングサービスで、作った文章やデザインを添削する作業を入れたりすることで、ターゲットのお客様が集まってくるホームページにすることができます。
自社制作でも外注でも、WEBツールの運用には、常に「客観的な視点」を取り入れていくことがお勧めです。
おわりに
WEB集客に使うホームページでもSNSでも、その先には「人」がいます。
通常の営業と同じように、「顧客に伝える」という気持ちを忘れずにサイト構築や投稿を続けて行ってください。
相手に有益な情報を提供しながら関係構築をし、取りたい行動がすぐにとれるわかりやすいデザインにする、という一見当たり前なことができていないサイトが意外にも多いです。「自社の場合は大丈夫かな?」と不安になったら、専門家にご相談ください。
私の場合は、無料メール相談と、対面相談で100%カスタマイズした個別のアドバイスができる有料相談も提供中です。
コラムを最後までお読み頂いたお礼に、無料・有料ともに、ご相談時にこのコラムのタイトルをおしらせいただくと、非公開の「中小企業が取り組むべきWEBマーケティング5つのポイント(動画)」をプレゼントいたします。
執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 佐々木 美香(ミカプロジェクツ 代表)
ITサポート歴20年以上。日本で一番キャリアの長い女性IT専門家
2015年よりワードプレスでのホームページ作成、ブログのSEO対策、SNSやメルマガ集客などを、パソコンが苦手な人でも、自分でできるようになるコンサルティングを提供。
コンサルティングを受けた方からは、「ホームページからの月商が100万円を超えた」「アクセスが20倍になった」「高額商品が初めて売れたのがホームページからのお客様だった」などの報告が多数。
他に、小規模事業や個人起業家向けに、サービス・商品作りからWEBを活用した売れる仕組み作りまでのトータルサポートを提供。
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