Vol.3 【サイファ式】成長するチームづくりのポイント

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
先日、某出版社の 方から、成功と失敗をわけるものをテーマに書いてみては?と打診されました。バタバタの創刊から早5年。成長要因の本質は人です。今回は成長させるチーム をつくる。そのポイントをまとめてみました。

 

「共感できる夢」+「主体性の持てる仕組み」+「考え方を一つにする」

 未来に希望が持てるということは、人を動かす大きなエネルギーになります。無謀だと思われても「こんなことがしたい!」と言えるのは才能であり、 実現が絶対にできないことは、人間は想像しないそうです。そういう意味では、発信された夢に共感できるというのは、その人が実現できる才能を持っているか らでしょう。社会にでると現実的な側面が非常にフォーカスされがちです。しかし、未来を創りあげる偉人達は必ず、現実的な側面と大きな夢の双方をバランス よく兼ねそろえています。サイファは荒削りながら、成長意欲と責任感が高い会社です。そして一人一人が強く、逆境にも強いたくましい組織であると思ってい ます。私がサイファにフリーマガジンの立ち上げで入社した時は、10名ちょっとのネットベンチャー企業でした。しかしながらも一人ひとりは、成長意欲のエ ネルギーに溢れていました。それらの源は創業者で代表の前越の持つ「ビジョンが発するエネルギー」の力です。「スローガンは、上場をさせよう!」私もこの エネルギーに引き寄せられ、新事業のフリーマガジン創刊のために、入社しました。

 

主体性の持てる仕組みとは?

 当時は、WEBの事業(クーポンランドWEB)を中心に展開しており、まだ目標とは遠い状況で、社員も精神的に疲労し離職してしまう人も少なくあ りませんでした。

 私は「夢を持って頑張っている人が幸せになれないようなことはありえない」という気持ちがベースにあります。

  私は創刊の準備と同時平行で、サイファの持つよい風土を生かしながら、明快かつ理論的な形の人をより活かす制度をつくって行こうと考え、一人ひとりが主体 性の持てる仕組みづくりにも力を入れてきました。そしてさまざまなモチベーション向上の制度や人事関係の各種制度を導入しました。

 その 後、事業が軌道に乗り始める中で現在もその各種制度をバージョンUPさせ続けています。そして戦略的考えを持ち続けることと同時に、発想としては、社員の 立場にたち、私がもし社員だったらこんな制度があったらいいなと思えるものをつくり続けていこうと思っています。発想のポイントは下記のとおりです。

●ポイント1:社長より稼いでいる社員がいてもいいようにする!(機会の平等性)

●ポイント2:まず自分がどうしたいか?の余地を必ず与える!(主体性を信じる)

●ポイント3:同じ役割で同じ結果なら、固定給が違う場合でも給与は同じになるように!(結果の平等性)

●ポイント4:同じ給与で役割がまったく違う場合でも、職種特性の相違に対する納得性と同じ給与価値は何か?について徹底的に刷りあわせをする! (納得度の追求)

●ポイント5:とにかく数値化を推進し、何をもって達成なのか?を明確にすることを追求しつづける!(ゴールの明確化)

 

考え方を一つにするために

 「考え方を一つにする」ということは、顧客に対して一定のレベルのサービスを提供する上で必要不可欠になります。そのために明文化も進めました。 まだまだ草案レベルでブラッシュアップが必要なものばかりですが、研修や役職別等にさまざまな大切にしていることを発信しています。

 理屈 だけで割りきれないことが一番難しく奥深く、だからこそ考え方を一つにすることはとても大切な仕事です。こうしてつくったのが、以下の内容です。

 

<人材育成ビジョン>

サイファとは、一人ひとりのこうなりたい!を実現する人生塾でありたい。

指針-ゼロから価値を創造し、実行し、具現化できる人間である。-

物が溢れています。情報が氾濫しています。ゼロは、新しい観点で既存のものをアレンジすることも含まれます。新しいものを創るのでなく、受け手に とって新しい満足感を提供することです。

 それを創造し、実行する行動力、具現化するビジネスノウハウが問われています。この3つを兼ね備 える人材、集団をめざしております。そして一人ひとりのこうなりたい!を実現できる力を身につけ実現し、人間性を高めてほしいという願いがあります。

 

<社員の原点を定義>

実践主義・挑戦主義・人間主義・現場主義

 

<仕事力向上のための基礎を定義>

自己実現・自己責任・相互理解

●行動・決断・思考のスタンスの例

「まず、自分がどうしたいのか?」からはじめよう!

「自分で選ぶこと」から逃げちゃいけない。答えは自分に聴け。

「挑戦しよう!失敗しても、億転び兆起き!!」

「今の自分は、日本一頑張っている」と言い切れるか。

「できることを120%やってから文句を言おう」

「価値あるビジネスを、自らの手で創るという誇り。」

「成功するまでやれば必ず成功する」

「どうすればうまくいくか?」今いる場所から前を見よう

「生きることに深刻になりすぎず、人生を楽しもう」

「とりあえずやってみよう」

「まず他人のHAPPYを手伝うことから自分のHAPPYも始まる」

「感謝すること」で、また強くなれる。

  勝手に自分を悲劇のヒロインにしないで。

「一人はみんなのために、みんなは一人のために」

「受け入れる気持ち」と「変化」を恐れないこと

「罪を憎んで人を憎まず」

 

<プロとして自律する言葉>

真剣だと知恵が出る 中途半端だと愚痴がでる いいかげんだと言いわけばかり

 

私達の約束>

1.   Alive Living(活き活きした人を増やそう!)は、クーポンランド事業部の基本的な信念です。全員がこれを理解し、自分のものとして受け止め、常に活力を与 えることを使命と理解し、ふるまいや発言、行動していくことを約束します。

 

2.   私達は、プロフェッショナルとして、クライアントやユーザー、他部署のスタッフ、部下、上司を尊敬し、品位を持って接します。問題が発生した際は、相手を 理解してから理解されることに努め、大きな心で解決することができます。

 

3.   仕事力向上の基盤は、自己責任、相互理解、自己超越です。自分の仕事においては、常に主体性を発揮し、目的を持って、自他のWINWINを実現させ、自ら の力で価値を創出します。そして、常に自らが学ぶことを忘れません。

 

4.   クーポンランド事業部の目標は、すべての事業部社員に伝えられます。これをサポートするのは、社員一人ひとりの役目です。一人は皆のために、皆は一人のため に、互いに活かしあい、また感謝することで強くなります。

 

5.   社内に問題がないか、社員一人ひとりが注意を払います。社内で発見した問題は、そのままにせず、所轄部署への報告または、自分でも解決できるものは、即座 に対処します。

また、その問題が解決または、明確な対応計画の報告をうけるまで、妥協はしません。

 

6.   誇りと喜びに満ちた「人が活き活きする」職場をつくるために、自分が関係する仕事のプランニングに関わる権利があると同時に、自分の考えを伝える義務があ ります。

 

7.   いつも積極的に挨拶をします。お客様にも、従業員同士でも、必ずきちんとした言葉ですることができます。挨拶は、心を交わす第一歩。キモチをつなげる企業 の一員として、心が接する一歩目をしっかり行うことができます。

 

8.   実践主義・挑戦主義・人間主義・現場主義をモットーに、理論より実践的な発想で、どうすればうまくいくか?を考え、発言し行動に移すことができます。

 

9.   会社は社会の一部です。自分本位でなく、社会的責任を果たすことを通じて、自らの志

をかなえるという順番を守っていきます。

 

10. いかなる場所においても、誰に見られてもはずかしくない行動、発言をすることができます。

 

問題にぶつかった時に、突破するヒントになればそれでいい。

仕事は1つひとつの小さな仕事の積み重ねです。だからこそ、スタッフ一人ひとりが課題を目の前にした時に、組織としての真意が問われます。その時に 妥協せずに一歩でも前進することができれば、一つの新しい価値となります。

 またそれが蓄積されることで、結果と同時に経験値は非常に大き な資産となり組織の風土が形成されます。問題にぶつかった時に突破する力を向上させる一つのヒントとして作成しています。

 そして結果とし て、ゼロから価値を創造し、実行し、具現化できる人間が増えることで、個が自立した強い組織となることを目指しています。

 

一人ひとりの成長がサービスの質の向上に直結する。

 人生をもっと活力あるものにしたいと考えている人は非常に多いと思います。きっとそれは人間の本質的な欲求だからでしょう。そういう意味で日々自 分探しをしている人も多いのではないでしょうか?

 誰かが「人生は自分を探し続ける旅」だといっていた気がしますが、実際は自分を探しなが らも日々行動していかなければいけないことが多いでしょう。人がつくった夢への参画でも、自分の夢を達成させる手段だとしても、明日の活力となる希望がそ こにあるなら、必ず道は拓けていくと確信しています。だからこそ成長するチームづくりには、「共感できる夢」+「主体性の持てる仕組み」+そしてチームと して「考え方を一つにする」という3つが揃って本当に成長するチームを創ったことになるのではないでしょうか?

 そして、その意思を受け継 いだ人が、新たな夢を持って、新たな仕組みをつくり、組織が拡大していくものと確信しております。

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める