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<第2章>成功への方程式。3つの要素
いよいよ第2章からは具体的な方程式・ツールについて解説していきます。
コンサルモデル起業で使う起業戦略・経営戦略というのは、起業して事業を成功させる上でもっとも大切な”技術”です。
精神論でも根性論でもありません。
これから起業する人や、古いビジネスモデルを続けていることで収益性を圧迫している中小会社にも役立つ技術です。
つまり起業して成功(目的)あるいは新規事業を起こして成功(目的)する為のシナリオです。
もちろん現在の事業に当てはめればおのずと弱点が見えてきます。
この時、どちらの成功も人それぞれ、会社それぞれで定義は違います。
それが具体的な数値化をされていれば尚更シナリオは描きやすいのです。
起業成功=大好きな仕事で年収1000万円達成する!
新規事業成功=新たな収益の柱として売上年間1億円達成する!
色々な定義はありますが、どちらにしてもその成功を達成させる為には、起こしたビジネスで一定の陣取りをしなければなりません。
陣取りとはポジショニングとも言われますが、すなわちお客様の支持です。
一定数のお客様の支持を得る為にビジネスのポジションを決める。
ビジネスのポジションからエッジの効いた専門家を名乗り(場合によっては他人に依頼する)コンサルモデル起業に繋げて行くのです。
その為にはシナリオが必要という事です。
そのシナリオこそ起業を成功へ導く戦略の方程式なのです。
これから、その成功戦略を具体的に解説します。成功戦略というと大仰なので、ここでは「起業戦略(Entrepreneur’s Strategy Formula)」と命名して話しを進めます。この方程式には次の3つの要素があります。
1:M7=起業家マインド&7つの経験
2:Abups=戦略パート
3:kisVair=マーケティングパート
それぞれの意味や内容はこの後具体的に解説しますが、この3つの要素が1つでも欠けていると起業を成功へ導くのは難しくなります。
車で例えるとM7はガソリン、Abupsはエンジンとハンドル、 kisVairはタイヤやボディーなどのその他パーツです。
車を運転して目的地(ゴール)にたどり着く為にはどれか1つの要素でも 欠けたら車を動かす事が出来ないという事と同じです。
同じようにこれを因数分解の方程式のイメージで表すと以下のとおりになります。
(M7)×(Abups)×(kisVair)=起業成功or新規事業成功
起業成功という回答はそれぞれM7/Abups/kisVairという因数が要素となるかけ算なのでどこか1つでもゼロなら起業成功はあり得ないと考えるようにしてください。それぐらい個々の要素は大切だという事です。 以下にその全体像を紹介します。
起業戦略の方程式の全体像
この後の章で、実際に方程式の各項の解説をします。
<第3章>M7(起業家マインドと7つの経験)
まずはM7です。
これはMind setと7experiencesの略ですが、「起業家マインドと7つの経験」という意味です。
起業戦略の方程式の全体像を見てもらえば分かりますが、この2つがAxis(アクシスと読みます)というものに向かっています。
Axisとは後で具体的に説明しますが、要するにコンサルモデル起業をする時にあなたが忘れてはいけない軸・コアの部分です。
これを作り出すのは起業家マインドと7つの経験です。
今回はくわしく取り上げませんが、起業家マインドとは起業戦略を実際に運用するあなたに必要な心構えです。少し精神論的な内容ですが、とても大切です。いずれ機会があればお伝えしますが、ここは色々な起業家が書いている本などがあるので心構えを参考にしてください。
そして7つの経験とはコンサルモデルで起業する時に、一定の陣取りをする軸を決める切り口となります。
7つの経験は次のような内容です。
1:仕事の経験
→収入を得たあるいは頼まれた事など。
2:趣味・興味・得意な経験
→趣味や興味あるいは得意な事。
3:学習の経験
→学習してきた事。
4:連続・感動消費の経験
→連続して買うような商品・サービス、感動した商品・サービスなど。
5:不の経験(ネガティブ経験)
→コンプレックスも含めて、不憫、不自由、不親切な事。
6:悩みの経験
→ご自身が悩んでいる事あるいはヒトが悩んでいる事を聞いたなど。
7:達成の経験
→何かに取り組んで達成した事。
これまでの人生を振り返って、ご自身の経験を上記7つの経験という軸から一度棚卸ししてみてください。
これは法人・個人問わずに行ってください。
法人としては過去の実績が中心になりますので1番目の仕事の経験あるいは達成の経験が主軸になるとは思います。
補足として、もしこれから取り組みたいという分野があるなら、その知識を得る為に関連書籍は最低5冊以上読んでください。
また自分の生まれた環境を一度深く考えてみる事もオススメします。
・どのような家庭環境で生まれたのか?
・それは一体何の意味があるのか?
という事です。
私のクライアントの1人に、3代目として家業を継いだ方がいます。彼は3代目としての実績を使って、後継者専門のコンサルタントになるべく日々勉強しています。それは後継者として生まれた宿命を考え、同じような人達で苦しんでいる人達を救いたいという想いから出て来ました。
つまり、生まれた家が商売をしていてそれを継いだという環境から転じて、別の事業の可能性を見出したのです。
また、どうしても自分では切り口が見つからないという人は、それができる人を探してください。
必ずしも自らプレイヤーとなってコンサルモデルで起業するのではなく、プレイヤーを探すという視点を持つ事でも構いません。
その人とタッグを組んであなたはこれから伝える起業戦略の方程式を元にその人をプロデュースしていくイメージです。
しかしまずは一旦、7つの経験から棚卸しをしてください。
この時大切な事はざっくりと決める事です。
あまり細部にこだわると決まりません。
これからどのような軸あるいはコアを持ってビジネス展開するのか?
という意識でざっくり決めてください。