- 目次 -
的を当てる習性を活かしたシール広告
男性の方々しか実感がな いかと思われますが、小用を足す時に的らしきものがあるとつい狙ってしまった経験がお有りかと思います。その本能ともいえる習性を利用して、駅構内の男性 用公衆トイレの小便器に的シールを張り付けた広告キャンペーンが、日本で初めて小田急線新宿駅構内で6月に実施されました。
その名も「一発命 虫」。殺虫剤メーカーによってオリジナルの的シールが作成され、便器内の的シールに当てると温度変化により、商品が現れるという単純な仕掛け広告です。し かしものがものであるだけに、今回の勇気のある判断を下したクライアントには個人的には拍手を送りたい気持ちです。
トイレの美化にも役立 つという理由で、小田急側もメリットがあったと思いますが、はたして媒体料はおいくらくらいだったのか気になるところです。駅に掲出されているようなポス ターと違って、いつもクライアントで埋まるという媒体枠でもないでしょうから、メディアデータにも詳細な情報は載っていませんでした。
広告と媒体の切っても切れない関係とは
今回の「的」広告のケースをみても、広告というのは、 改めて媒体あってのものだということです。テレビや新聞、雑誌から屋外看板に至るまで、媒体とよばれる広告を掲出するスペースがなければ、そもそも広告自 体が成り立ちません。
最近、話題の口コミだって、その根本をたどれば広告スペースに行き当たるのではないでしょうか。つまり、広告は媒体 の価値の上に成り立っているものであり、その価値を見損なって広告をするものなら、手痛いしっぺ返し(費用対効果が低い!)を受けることになるのです。
そういった意味においても、今回の「的」広告は、媒体の選定からすでに戦略化されており、まさに現代広告の最先端を行っていると言ってもいいかもしれませ ん。
世界には、こんな媒体の使い方もある
世界には驚くような 媒体の使い方もあるということで、興味のある方はこちらを参考にしてください。
最 後に
結論は、私たちの身の回りだって、けっこう開発できる媒体があるかもしれないということです。特に、起業したての時は、お金がない のが普通ですから、大金を支払って大々的に広告を打つなんてできやしません。だったら、頭を使って、媒体探しをすることもひとつの方法かもしれません。媒 体の特徴を使った広告はきっと消費者の心をつかみ、売り上げや知名度アップにも貢献してくれると思います。