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本当に広告が効くか分からない
一番気がかりなのは、この問題 だそうです。広告や宣伝は分かるのだが、広告を出したところで本当に売れるのか、人が集まるのかが不安いっぱい。すると、だいたい経営者の皆さんは、「成 功事例をもってきてよ」とか、「うまくいった商品のパターンを教えてよ」となることが多いのです。でも、それってムダ!というか、それで自社の商品やサー ビスに展開できることは滅多にありません。
もちろん、広告会社や企画会社などは今までの実績を持ってきて、こうすれば絶対にお宅の商品も 売れますよなんていってくるパターンが多いのですが、その手に乗ってしまうとまず間違いなく失敗します。
それは、広告会社側にしてみれ ば、広告のイニシアティブを握れるわけで、決して無理をしないし、出稿側の企業にとってみると「広告会社に任せておけば大丈夫」とものすごい大きな船に 乗ってしまって安心感が生まれるわけですから。どんなに大きな船だって、タイタニックではありませんが、安全な航海できるとはかぎらないのです。
ここで一番の問題は、両者(広告の出稿側企業とそれを受ける広告会社)とも心理的なゆとりが生まれることです。私の経験から言っても、あたる広告というの はギリギリまで考えぬいたもの。だからこそ、多くの人に伝わるからです。
つまり、広告が効くのかどうかは、それを生み出す過程が大事なの です。前例や人の言葉に左右されずに、最終は自分たちが必死で決めることが広告の成功に関わってくるのです。
広告は高いからできない
テレビや新聞はまだまだ料金は高いですね。特に起業したての頃は、なか なか充分な予算を広告宣伝に回すことはできません。そこで、最近はネット広告で効率的にという流れが強まっているのですが、これも万全ではありません。確 かに、ネット広告で爆発的に売上を伸ばした会社もありますが、それもごく一部の企業だけです。
前項で少し述べましたが、ネット系の広告会 社などは、その成功事例を引き合いに出し、こうすれば大丈夫ですなんてアプローチしてきますが、これまた危ない。特にネット系の成功事例は媒体の特性によ るインタラクティブ性を上手く企業が活用できる場合はいいですが、ほったらかし状態でのネット広告ほど、最終的に消費者に悪印象を与えるものはありません ので、気を付けてください。
では、高い買い物しか広告はないのか。そこで利用したのが、広告アドバイザーです。広告を出稿するお手伝いを 行う新しいカタチのビジネスです。どこの媒体に、どんな方向性でなお幅広い広告に関してのアドバイスをしてくれたり、コーディネートをしてくれたりしま す。
費用は、定額制のところありますし、マージン制を取っているところもあります。基本的に適切な広告戦略を行うならこういったアドバイ ザーにご相談することも、最終的には効率的な広告出稿がかのうになると考えます。
かく言う、私もそんな業務を行っています。だからこそ、 経営者の皆さんからお声がけいただくのですが、まだまだ上手く使われていないと自分では思っています。
広告って、何?
最後に、最近はさすがに少なくなってきましたが、エンジニア系や研究者系の社長 さんから、よく言われるのが、「広告って、何?」という問いかけです。もちろん、ご本人たちは広告のことは知ってると思います。テレビだって、新聞だっ て、まったく見ない人はいませんもの。でも彼らにとって見ても、その必要性が実感できないのです。自分たちの技術はすばらしい、自分の人脈、ネットワーク で仕事はまわってくるとかたくなに信じている人たちです。でも、実際は・・・今は広告というか、外の世界に対して適切なコミュニケーションをとっていかな いと世間からは忘れられた存在になっていきます。広告というのは、商品やサービスの売り上げを伸ばすためだけのものではありません。自社のPR、自社の存 在意義を示すためにも広告はなくてはならないコミュニケーションの手段なのです。そういうと、社長さんたちもうなずいてくれるのですが、そこから先がまた 長いのですが。