Vol.16 『ねじキューピー』で知名度が急上昇

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
「ねじキュー ピー」が最近話題になっているらしい。いわゆるキューピーのキーホルダータイプのフィギュアがねじの衣装をまとっているコスプレキューピーのひとつであ る。その何とも言えないミスマッチや販売方法、テレビで紹介されてことが相まって、入荷されたら即完売状態だそうです。キューピーという永遠(?)のキャ ラクターにひと工夫を加えただけで、今までにない注目浴びてしまう。これこそ、キャラクターの持つ奥深さですね。今日は、起業するときに使えるキャラク ター戦略についてお話しします。

キャラクターの存在って何?

 企業文化や企業の理念を伝えるの は、たやすくはできません。

 特に、商品やサービスが受け入れられていれば、時間が立つうちに、暗黙のうちに理解してもらえる、こんな考え は今やもう通用しません。『伝えるべきことをきちっと伝えること』が、今の消費者にとっては大事なことなのです。この ことは、特に起業したての頃には大きな問題です。

 お店や商品の名前を知っている人が少ない

  →企業自体へ の信頼度が低い

    →お店も商品も『怪しい』という負のスパイラル状態になりがちです。

  そこで使って見たいのが、キャラクターです。言葉では伝えきれないメッセージを、ビジュアル(イラストや写真、人)媒介にして伝えることができれば効率的 な広告活動が可能になります。キャラクター自身が持つチカラ(知名度、雰囲気、イメージなど)が、企業を代表することで企業自身の代弁者になってくれま す。そんなことで、最近は企業の大きさ問わずさまざまなキャラクターが世に登場し、注目を集めています。例えば、ゆるキャラの代表選手「ひこにゃん」なん て一躍時のひとになってしまいましたね。

 

ねじキューピーに見る広告効果

  さきほどお話ししましたねじキューピーですが、これはなにもキャラクターショップが開発して売り出したものではありません。17-1

三和鋲螺というねじ 類を扱っている小さな会社(失礼!)の担当者が発案して自店のみで販売しているものです。これがキャラクターのチカラによってあれよあれよといううちにテ レビで取り上げられ、今や入手するのも困難状態になってしまっているようです。この会社の知名度も一気にブレイク。本業にどういった影響があったのかは分 かりませんが、でもあの「ねじキューピーを出している会社」というイメージができただけでも効果は絶大だと言えます。 昨日まで飛び込みで断られていた営業担当者も「こんにちは、ねじキューピーの○○です」なんて言えば、とりあえずは、 話くらいは聞いてくれることでしょう。まさにこれこそが、キャラクターによる広告効果です。

 ・こんなかわいい(?)キャラ クターを生み出した会社なんだから、もっと面白い製品があるはず

 ・けっして悪いことはしないよね

なんて、勝 手にお客さんの方が思ってくれたりするんですね。でも、キャラクターなしで、こんな風にお客さんに感じてもらえるようにするには、どれだけの訪問回数とイ メージ戦略が必要なるでしょうか?もしかしたら天文学的数字といったら大げさかもしれませんが、近い数字かもしれません。

 

オリジナルのキャラクターだってがんばっている

 キューピーのような由緒あるキャラクターしか 使えないということはありません。オリジナルで作ったものでも結構いけるものもあります。たとえば、犬なんて、昔から広告業界では困ったときに登場してく るキャラクターの一手段でした。今だって、某携帯キャリアなどでは主人公として使われていますよね。

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 ま た、ある会社では社員(社犬?)として登用し、客先にまで「社犬」を連れて行って商談の際にも同席させていることで業績が上がったというところもありま す。

 何が言いたいのかというと、キャラクターはその知名度や単なるデザインではなく、そのキャラクターにいかにして自社の 息吹を吹き込めるかだと思います。この息吹こそ、会社の理念であったり、イメージであったりするわけです。キャラクターを作って、名刺や会社案内、看板に 刷り込むことが重要なのではなく、そのキャラクターにストーリーを語ってもらうようなフィールドを作れるかということがキャラクター戦略がいかに広告とし て有効かにつながってきます。違った言い方をしてみると、そのストーリーの作り方こそが、各社のオリジナリティであり、お客さんに共感してもらえるポイン トなのです。

 

他にも、タレントというキャラクターもある

キャラ クターのストーリーづくりを手軽にできる方法のひとつが、すでにストーリーをもっているキャラクターを採用することです。他にも、タレントの起用も手かも しれません。タレントさんはすでに、知的だとか、ゲームに強いとか、グルメとか、いろいろなキャラクターを持っています。そのタレントさんのイメージを自 社のイメージにだぶらせることで、一気に会社の有り様を伝えてしまうのです。でも、今までは起業したてだと、タレントさんへのギャランティも高そうだし、 どうやってお願いしたらいいのかわからないといった問題がありましたが、2008年5月に気軽に使えるタレントキャスティングサイトが登場しました。 「CASTING TIMES」というサイトです。いくつかのタレント事務所と契約しているみたいで、とりあえず考えてみたいと思っている方は試されてみてはいかがでしょう か?

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