さて、テレビ、新聞など各メディアがこの時期こぞって報道しますので自然と関心が高くなってしまうのですが、こういう大 きなイベントなどで社会の関心が強烈に一方向に向かっている時にマーケティングの取り組むべき3つのポイントがあります。
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1、お客様の頭の中にある言葉やイメージを使う
・反応の良 い広告や宣伝はお客様の頭の中にある言葉を使うのが基本。
連日マスコミが報道しているわけですから、こ れを活用しない手はありません。
単 なる値引きではなく、消費税の割り合いが上がった時に『消費税還元キャンペーン』の方が関心をひけますし、現在の原油高の時代には『ガソリン代プレゼン ト』の方が目を引くものです。
とはいってもオリンピックの場合は、マークの使用やオリンピックに絡んだ販売施策活動が認められているのは オフィシャルスポンサーのみ。うっかり露骨なマーケティングをしてトラブルにならないように気をつけてください。
2、売れるタイミングを把握し早めに準備
・大きなイベント は、だいたいやる前から分かっているものが多い
-イベント前
-イベント中
-イベント終了後
以上3つの段階でどこが自社にとって一番有利に働くタイミングなのかを把握して準備しておきたいところです。
例 えば、大画面テレビなどは開催前に熾烈な競争をしていますよね。特にテレビは、デジタル放送に変わるのが2011年ですから、それまでに夏のオリンピック は今回が最後なので、そのぶん力が入っているのかもしれません。
このように開催前だけでなく、開催中や終わった後に話題になるものなどもあります。開催前だけで、関係ないからと思ってしまうのではなく、常に動きを気に しておきましょう。
3、逆風でも、負けないマーケティングを心がける
イベントが追い風なら良いの ですが、逆風になってしまう時もあるかもしれません。オリンピックだって、開催期間中に家の中での観戦が増えてしまえば、外出する人が減ってしまいます。 飲食店をはじめサービス業でも客数減のダメージを食らうところも多いと思います。
例えば、あるファミリーレストランでは、イベントの追い 風に無理やり乗ってキャンペーンをする代わりに、家で食べられるように持ち帰りメニューに力を入れるところなどもあります。こうすれば、大勝はできなくて も大負けはしないわけです。
また、プラスの影響の強いイベントほど、反対の影響も強いものです。そんな時に、逆風に向かって一発ホームランを打とうと大がかりなマーケティングを組む のは得策ではありません。
もちろん、逆張りというのもありますが、いつも当たるとは限りませんし、ギャンブル性も高くオススメは出来ませ ん。
マーケティングはイケイケの攻めばかりではもちません。
予算をかけて新規客を集めるばかりではな く、既存客相手に予算を抑えながらも手堅くマーケティングしていくこともできます。すくなくとも買ってくれるお客様に満足してもらう工夫をすることもマー ケティングです。スポーツの世界でも守りの強い方が、安定した結果を出せるものです。
さて、北京オリンピックをテーマに大きなイベントな どのときのマーケティングについて考えてみたわけですが、あなたの会社はいかがでしょうか?
ぜひ、攻めと守りの両方のバランス感覚を養っ て、足腰の強い会社を作ってください