Vol.8 上場企業ゼットンに学ぶ成功する開店販促とは

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
現在(2006年)名古屋に11店舗、東京に11店舗、京都に1店舗を展開するゼットンの気になる開店販促について株式会社ゼットン取締役の 梶田 知嗣(かじた・ともつぐ)さんに教えていただきました。

 

話題にされる店作りを目指す

 「販促はあんまりやっていないんですよ」とのっけから辛口の梶田さん。今回は開業販促についてお話を伺いたいと申し出たところ、こんな答えが返っ てきた。世間でこれだけ話題になっているゼットンであればメディアが放っておかないだろうし、販促といっても初めて店舗を持つ場合とは異なるはずだ。ゼッ トンにはうまくメディアと付き合っていく秘策があるのだろうか?

 「ゼットンでは雑誌やWEBサイト、テレビやラジオなどのパブリシティは大切にしている。」と梶田さん。例えば、アッパー系の店舗であればファッ ション誌などに掲載してもらうようにリリースし、ブランディングを狙う。カジュアル系の店舗であればより気軽に情報が手に入るタウン情報誌へ。と言うよう に、リリース先にも気を配り各店舗が一番訴求するポイントを突く。また、なによりもまず取材してもらえるような話題性のある店作りをしていくことを心がけ ているという。オリジナリティにあふれ、思わず人に伝えたくなる店を作っていくことが結局、知名度を上げていく為の一番の近道なのだ。

 

自分の店のよさをどれだけ伝えることができるか

 そうはいっても、やはり開店販促をまったくやっていないという事ではない。現在では、メールニュースやオープンDMなどの他にオープニングのレセ プションパーティにも力を入れている。まずは店に来て知ってもらうことを考える。レセプションパーティに来てくれたお客様の口コミ効果は大きい。

 それから、来店したお客様に対してどれだけ店の良さを伝えることができるかが大事、と梶田さん。毎回お客様が来店してくれるたびに気持ちを込めて 店のよさを伝えることの繰り返し。もしうまく伝わっていないようであればもう一度見直してみる。メニューのレイアウトがよくないのか、サービス担当の言い 方が足りずうまく伝わっていないのか、それともオペレーションが問題なのか。「プレゼンテーション能力ですね」と梶田さんは説明してくれた。来店してくれ たお客様に限られた時間のなかで店のよさや特徴をアピールし、次もゼットンを選んでもらえるようにする。そのためにはメニューブックや店内広告、サービス オペレーションなど事前に準備できるものは入念に準備しておく。そして、毎回お客様に対して印象を残すサービスをする。それは言い方を替えれば、毎回お客 様に喜んでもらうことと同じことと考えてよいだろう。販促の“キモ”はサービス業の“キモ”でもあった。

 

取材を終えて

 冒頭で梶田さんは「販促はあまりやっていない」とおっ しゃっていたが、ゼットンは店のコンセプト作りの時から、いかにして話題性のある店を作るかを心がけ、自店から発信する販促のみならず、マスコミ・口コミ などを最大限活用し、話題が話題を呼ぶ販促を行っている。
必要最低限の費用から最大限の効果を導き出しているゼットンの販促に学べることは飲食店 だけではないだろう。
 また、マスコミに取りあげられているお店というのはそれだけで販促が上手いともいっても過言ではないかもしれません。
皆 さんも時間があるときには、同業他社だけでなく、マスコミや口コミで話題のお店に行ってみてはいかがですか?
そこから販促のポイントが学べるかも 知れませんよ。

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