Vol.1 市場規模7000億円超。急速発展を遂げる巨大市場

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
iモードの生みの 親の1人、松永真理氏は著書の中で、その誕生は「事件」であったと語っています。街頭や電車の中の風景を変えたケータイは、総人口に近い普及率となった 今、新たなゴールドラッシュの時代へと突入しています。

インターネットの広告費は2808億円を達成

 2005年、イ ンターネットの広告費は2808億円に達し、ついにラジオを抜いて、テレビ・新聞・雑誌に続き、第4位に浮上しました。(電通『2005年(平成17年) 日本の広告費』より)
これは第5のメディアと呼ばれるインターネットがメディアとしての価値を認められ、既存のメディアを追い落とすところまでた どり着いた、と言う意味で重要なニュースであると言えます。

 一方で、インターネット市場の新参者、ケータイは1999年のiモード登場 以降、常時30cm以内にある身近なツールとして爆発的に普及してきました。

 2006年6月末現在での携帯電話契約数は、9200万契 約を超え、さらに総務省の発表によるとインターネット利用率は、携帯電話等の移動端末の利用者数がPCを上回ったそうです。(総務省発表 平成17年『通信利用動向調査の結果』より)。

 このようにインフラが整備され、ほとんどの人口をカバーしたことにより、ケータイを取り 巻くビジネスの環境も新たな時代へと移行しようとしています。
 

未だ辺境知らずの ケータイビジネス

 前段ではインターネット端末としてのケータイについて触れましたが、ケータイは文字とおり「外に携帯する」という特性か ら、決済機能を持たせた電子マネーとしての利用や音楽プレーヤー、デジタルカメラとしての利用が可能です。

 それらの機能をどう組み合わ せて利用するかはユーザーしだいであり、起業家にとっては新しいアイデアを投入しやすい未知数のフィールドであると言えるでしょう。

 しか し、当然のことですが、ケータイビジネスにも障壁となる多くのデメリットがあることは事実です。
以下にその代表例をいくつか挙げてみました。

・ キャリア(通信事業者)主導であり、各プラットフォームの仕様が異なる。
・機種依存が激しく、すべての端末で同じ機能を利用することができない。
・ 小画面であるゆえに一度に伝えられる情報量に制約がある

 ケータイで新事業を起こす上では、これらのことを念頭に置き、ときには逆手に取 るような発想の転換が必要となってきます。

 さて、第1回となった今回は、ケータイビジネスの全体図を俯瞰するような内容を取り留めなく 書き連ねましたが、今後は具体的なケータイビジネスのケーススタディを中心としてお伝えしていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。

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