Vol.18 キャビンアテンダントに学ぶエンターテイナー的営業力

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
お客様と接する職 種は、すべて「営業的な意識」を持つ必要があります。今回は、サービスのプロフェッショナルとして、JALエクスプレス井上さんにご登場いただきました。 人を引き付ける魅力がどこからうまれるのかインタビューしました。 (インタビュー:横田雅俊)

 

 

今日は、接客のプロということでキャビンアテンダントの井上さんにご登場いただきまし た。井上さん、よろしくお願いします。まず、普段のお仕事の内容からお教えください。

 はい。JALエクスプレスのキャビンアテンダント(以下CA)として、お客様が機内にご搭乗される前のご案内から、飲み物のご提供、降機までお手 伝いをさせていただいております。1カ月間のうち20日ほど、国内線を乗務しております。

 

単純な疑問なのですが、1日どれくらい飛行機に乗るのですか?

 そうですね。日によって違いますが、一番多い時で4便乗務します。当社は大阪の伊丹空港をベースとしており、伊丹→熊本、熊本→伊丹、伊丹→仙 台、仙台→伊丹といったように2往復することがあります。もちろん搭乗便の時間によっては、「ステイ」と呼ばれる現地宿泊もあります。

 

そうなんですか!(驚)大変そうですね。ところで井上さんはずっとCAになりたかったのですか?

 私は、子供の頃からクラシックバレーを習っていましたので、世界的なバレーダンサーになるのが夢でした。しかし、その後「いろいろな人に会ってさ まざまな経験をしたい」という思いが強くなり、CAを目指すようになりました。接客の仕事が好きなので、今の仕事は自分に合っていると思います。

 

私は接客する仕事も広い意味では営業と言ってよいと思っています。接客のプロとして心がけていることがあ りますか?

 はい。飛行機というのは移動手段です。旅行や出張、帰省の手段として利用される方がほとんどです。しかし、せっかくの楽しい旅行も、帰りの飛行機 で嫌な思いをすればすべてが「嫌な思い出」になってしまう可能性があります。私たちは、お客様が「飛行機のの出来事」を特別な思い出として心に残るように サービスしたいと思っています。

 そのためには、普通のサービスでは記憶に残ることはありません。特別な思い出にするには、特別なサービス をする必要があると考えています。

 

特別なサービスですか?具体的にはどんなことをするのでしょうか?

 まず当社では、私たちCAのことを「スカイキャスト」と呼んでいます。なぜCAではなくスカイキャストと呼ばれているかというと、私たちは飛行機 の機内という空間を演出するエンターテイナーだという考え方からなのです。イメージとしては、ディズニーランドのキャストのイメージですね。お客様が、飛 行機の機内という空間に身をおいて「その時間が最高の時間」となるように時間と空間を演出するのが私たちの仕事です。

 ですから、何か決 まったサービスやルールがあって「やらされて」サービスを提供するのではなく、自分が、自分なりの方法で、自分にしかできないサービスを提供することを目 指しています!

 それはすごいですね。まさにアーティストなのですね。

 

【成功のルール】

 自分が、自分なりの方法で、自分にしかできないサービスをして、最高の時間を演出する!という言葉が心に残りました。まさにプロフェッショナルで す。JALエクスプレスの企業方針でもあるとのことですが、ただそつなく仕事をこなすだけではなく、最高のエンターテイナーとしてサービスを提供するとい う意識が素晴らしいですね。

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める