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アナタは営業が好きですか?
【営 業】と聞いただけで、無意識に緊張したり、構えたり、嫌悪感を覚える人は決して少数派ではない。なぜだろう?人間の感情が動くには生物としての本能から か、過去に刷り込まれた記憶のどちらかである。
最近、『海猿』という映画の影響で海上保安学校志望者は昨年の20%強増えたという。「海 上保安庁」という堅苦しくも地味そうな職場が一躍人気を集めるとは不思議な現象である。数年前にも、航空整備士というマイナーな職業が多くの女性から注目 され、人気を集めたことがあった。そう、あれも柴咲コウ主演ドラマの影響だった。
一方、一昔前には自動車整備の業界団体からこんな嘆きを 聞いた。「刑事もののドラマで犯人捜査に行く先は、きまって町の整備工場の工員。おかげで町工場の工員=犯罪予備軍のイメージがつきまとっている」と。世 間一般の【営業】に対する概念も、この工員のケースに似ているのではないだろうか。
【営業】の場合はドラマというフィクションではなく、 リアルな現実としてノルマに追われる悲壮な営業担当者を目の当たりにしていたり、取引先からの理不尽な要求への屈服体験など、実体験として刷り込まれてい るから始末が悪い。汗と、脂と、埃にまみれ、たいていは徒労に終わる無常に耐えつつアタマを下げる営業。さて、アナタは【営業】好きですか?
【ア ドバイス】
苦手意識なんて所詮は、単なる思い込み。生まれもっての営業嫌いなんて性格はありえないのです。苦手意識の強い人は、一度自己 分析して原因を客観視してみましょう。苦手意識の原因が理解できれば、かなり安心できるかもしれません。
そんなアナタが【営業】に行かなきゃ始まらない
【営業】を 辞書で引くと、「製品を売り込むといった会社の対外的な業務活動」となる。起業したら、営業は絶対に必要なのだろうか・・・?稀にだが「ウチの会社では一 切の営業活動を行いません」という恵まれた会社も存在する。確かに、対外的に売り込まなくても売り上げは目標どおり、会社経営のすべてが願望どおりに進行 している状況なら【営業】は必要ない。
しかし、起業したばかりのアナタの会社・店舗は、【営業】によって補完しなければならないことだら け。そう、【営業】はアナタの会社経営において、不完全な状態を補完する有効的な解決策なのである。アナタが創造した商品も、サービスも、ビジネスモデル も、必要とする人に価値あるものとして伝わらなければ存在しないと同じことなのだ。
やはり、覚悟を決めて【営業】に出掛けましょう か・・・
【アドバイス】
どうせやらなきゃ仕方ないなら覚悟を決めて、何を成すためにやるの か、目的を明確にしてでっかくオフィスに張り出して見ましょう。例えば『ワタシはこの○○○(商品名)を10万人に使ってもらい、10万人の笑顔を創造す るぞぉおおお!』なんて、わかりやすい目的がおススメです。常に目にして、言葉にすることで、もうひとりのアナタが励ましてくれます。