Vol.34 営業 ~営業が世界を救う~

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
今回でワタシの営 業コラムは最終回とさせていただきます。ご愛読いただいた方に感謝申し上げます。

 さて、最終回は「営業 ~営業が世界を救う~」のタイトルが浮かびました。

  19歳と10ヵ月で営業職としてデビューし、大企業でのルートセールス、新規店開拓、実演販売、BtoB営業、窓淵対面営業、電話営業、そして営業コンサ ルティングまで多様な業種で、多様なスタイルで「営業」に携わってきました。もちろん、これからも「営業」を探求していきます。
 

営業に駆けた人生、そして営業にかける想い

 それでは、ワタシのなかでの「営業」の定義とは何 かを少し解説しましょう。

キーワードは「人間」です。

 そのときどきに扱う、形ある商品や、形のない役務はつねに変わりま す。あるいは、個人である消費者自身を対象に営業する時もあれば、売り込んだ商材でさらに営業する団体の決定権者に営業する場合もあります。

つ まり、営業活動においてつねに変わらない設定はただ一つ。

「当事者である私も人間であり、相手もつねに人間であるということ」です。

 当たり前じゃないか、という意見をいただきそうですが、これがワタシの「営業」に対する普遍的な視点であり、定義なのです。

 コーセー化粧 品販売に入社し19歳で営業を始めたとき、アガリ性と小心と視線恐怖から毎日が神経性下痢症と胃痛の状態でした。知識と経験不足から自信など皆無、ただが むしゃらに作業をこなしました。特定の得意先にどうしようもない苦手意識をもってしまい、叱責される夢を見て夜中に飛び起きました。思いとおりに業績が上が らずヤル気を失ったり、思わぬ幸運にはしゃいだり。ノルマの重圧や得意先からの理不尽な対応に飽き飽きしながらも業務をこなしました。ときに得られる営業 相手からの「評価」をつなぎのエネルギーとしつつ、喪失感や無力感から立ち直り、いつの間にか受け容れた「自己肯定」の意識。

 

  そして年齢が違い、性別が違い、立場が違い、利害が違い、価値観が違い、常識の基準が違い、置かれている環境が違い、生きる目標が違う、多様な他人に営業 を通じて、交流し、伝える必要に迫られ続けた結果、得られた貴重な「他者肯定」の視点。

 ワタシのコトバで表現するなら、

  「ビビリで、臆病で、小心でだらしない、これがワタシだ。さて、目の前にいるアナタとはどんなご縁があるのでしょう。宇宙の意識で見れば、まさに奇跡的 に遭遇した生命体同士として、お互い野暮で窮屈な競り合いなど無縁でまいりましょう!」

そのうえで、

「お互い貴重な限ら れた人生の時間で出逢ったせっかくの機会です。ワタシにお任せください。アナタと共鳴し、共有できる利益を生み出せないか探しますね。なんかあるはずで す、

でもまったくない場合もあります。そんな場合も大丈夫。会話と意識の交流から共感を生み出しましょうね!」

全世界が営 業担当者の意識を持てば、紛争はなくなる・・・・ はずだ。

ご愛読ありがとうございました。

 

いとう伸

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