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視覚的な「鏡」になると、無意識レベルで信頼関係を築ける
これまで、しつこいほどに「社員やお客様との信頼関係が大切です」と言ってきました。さまざまな承認の言葉を駆使して、信頼関係構築に挑戦してくださって いるモテ社長の皆様、ありがとうございます!もうずいぶんお互いの関係が温まってきた頃かもしれませんね。
私たちプロのコーチは、言葉を とても大事にするということはお気づきのことだと思いますが、実は、言葉を使わなくても、誰でも簡単に、相手との信頼関係を築くことができるんですよ。
それは相手の「鏡」になることなんです。NLP(神経言語プログラム)をご存じの方はすぐにピンとこられたかもしれません。相手が腕を組んでいたり、足を 組みなおしたりしたときがチャンスです。同じ動作をこちらも同じように合わせてやってみます。すると無意識レベルで一体感がうまれ、「ん?なんか信 頼しちゃっていいかも」と相手は思うわけです。
でも、気をつけてくださいね。「なんでこの人、真似するんだろう?」って思われな いように。相手に決して「真似してる」と思わせないことが大きなポイントです。
今 自分がどんな状態なのかを相手に見せてあげる
「鏡」になることは、一体感をうむだけではないメリットもあります。
こんな経験はありませんか?
● 人と向かい合って座っているとき、ふと、相手の腕組みしている姿が気になって、自分は?と思ったら同じように腕組みして聞いていた。意識的に腕組みを解 き、手を膝に置いたら、慌てたように相手も同じ行動をとった。
● ふと自分が貧乏ゆすりをしていることに気づいたとき、やたらと周りの人の足元が気になった
● 相手がとてもうれしそうに近づいてきたとき、こちらも笑顔で挨拶したら、相手がもっとうれしそうな顔をした
● 悲しい体験を聞いたとき、こちらも声のトーンを落としたら、相手がほっとした様子をみせた
これは、いずれも「鏡」 の存在が、「自分がどう見えているか」を意識させるきっかけを作ったということなんです。占いや心理テストなどで、自分のことを客観的にみられる と、人は自分自身が今どういう状態なのかがわかり安心しますよね。
それと同じで、自分が置かれている状況や、自分の 感情・考えなどが整理されることで現状分析が可能になります。あとは、今の状態のままがいいのか、もっと違う状態を手に入れたいかを選択し、そのとおりに 行動を起こせばいいだけですね。
みなさんが社員やお客様の「鏡」になることは、相手が自分自身を映して見ることで客観的に自分を 分析できる、そして、必要な行動を起こさせることができるということなんです。
ネガティブな「鏡」にはご注意を!
いかがでしょうか?相手の「鏡」になること、簡単でしょう?
ただし、ネ ガティブな感情をあらわにした状態、例えば怒鳴りつけるとか、怒って手を振りかざすなどの状況に相手があるときは、注意が必要ですね。当然ながら、同じこ とをすると益々エキサイトしてしまいますから、その場合には、表情だけ映してあげてください。うっかりすると本当は怒ってなかったこちらにまで、負の感情 が伝染ってしまいますからね!