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自立型人材の5つの条件とは
人材育成は企業に とって普遍的な永遠の課題ですね。社長がいくら一人で頑張っていても、社員がついてこなければ会社は回りませんし、事業を継続させていくためには後継者の 育成は欠かせない問題といえます。企業は社員の生活にも責任を持っていますから、社員を育てる義務があるとも言えます。
では、モテる社長 は、どうやって優秀な人材を育てればよいのでしょうか?
“自立型人材”という言葉があ ります。まさに、自ら行動し、成果を生み出していく人材のことです。
人材育成に必要なのは、高度な技術を身につけさせたり、たくさんの研修 を受けさせることだけでなく、「人」と「人」との関係を見直すことであり、本気で人間関係を築くことなのではないでしょうか。
福島 正伸氏は著書「メンタリング・マネジメント」の中で、自立型人材の条件をこのようにあげています。
「プラス受信」・・・物事を客観的に受けとめ、他人の発言や行動を好意的に、そして問題をチャンスとして受け止める。
「自己依存」・・・他人や会社に期待せず、何事もまず自分から考えて行動する。すべての始まりは自分にあると考える。
「自己管理」・・・常に夢を確認し、今行動していることの意義や意味を理解する。自分をやる気にさせる方法を知っていて、やる気のない人が 気にならない。
「自己責任」・・・問題から逃げず受け止める。自分自身に原因を見出し、問題や失敗を他 人のせいにせずに自己成長の機会にする。
「自己評価」・・・他人の評価に振り回されず自分自身を厳しく 評価する。また常により高いレベルを目指して、他人がみていないところでこそ努力し、全力を尽くす。
あなたの会社の社員 たちが皆、こんな風に自ら育っていくとしたら、何も怖いものはない!と思いませんか?
モテる社長は人を“自立型人材”に育て、人にも育てられる
自立型人材を育ててい くためには、社長自ら自立型人材であることは最低条件といえるでしょう。たとえ他にスタッフがいない一人企業のあなたでも同じです。
モテ る社長は、上記の自立型人材の条件について実践すると共に、「見本」となり、社員がそれをできると心から「信 頼」し、そして実行できるように「支援」していくことが求められているのです。
それには、企業と従業員という関係ではなく、社長と社員であったり、上司と部下であったり、人と人との関係が強固に結びついていることが 必要です。画一的な教育では、もはや自立型人材を育てるのは難しいといっても過言ではないでしょう。きめ細かい1対1 のコミュニケーションがあってこそ、社員が自立型人材として自ら育っていくのです。また同じよう に、社員に対して見本を示せる社長であるために切磋琢磨していくことで、社長も社員に育てられていくのです。
こうした社長自身の努力を実 らせるために、そのペースメーカーとして、社長自身にメンターやコーチをつけるという考え方は、今後「モテる社長の常識」になるかもしれませんね!
参 考・推薦図書:「メンタリング・マネジメント~共感と信頼の人材育成術」 福島正伸著 ダイヤモンド社