皆さんが考える海外ビジネスのイメージはどのようなものでしょうか?
一昔前までは、“ 海外ビジネス=難しい“ といったイメージをお持ちの方が殆どだったと思います。
本日の内容は海外ビジネスでも、越境ECというコンテンツ内容になります。
70憶人をお客様にできる基本情報を書いていきますので、約5分お時間をください。
- 目次 -
越境EC市場の可能性
越境ECは誰でも海外ビジネスが開始できることが大きな特徴となります。
しかも、ここ5年で数百名の方が起業し成功しているカテゴリーです。
これから起業を考えているという方はぜひ一つの選択肢としてノミネートしてみてください。
さらに魅力的なポイントは、メーカーでないと参入できないわけではなく、約7割の起業家が自社商品を持たずに起業されている市場というのも大きなメリットですね。
まず始めに、海外ビジネスというとどのようなイメージをもっていますか?
- 海外展示会に出展する
- 海外拠点を持つ
- 外貨で売上を上げる
- 海外企業に商品を卸す
- 越境ECを開始する
もちろんすべて海外進出です。
その中でも特筆すべき事は約10年前にから越境ECのインフラが整備され始め、大きく海外進出の選択肢に影響を与えました。
越境ECのインフラは「日本にいながら販売できる越境ECモール」「物流」「決済」です。さらに最近はコストの壁も言語の壁もなくなってきています。
時代が大きく変わり、誰でも海外へのチャレンジはもちろん、海外ビジネスで成功する事が可能となりました。
今回は誰でも開始できる越境ECの基本情報や考え方のポイントをご紹介していきますね。
まず越境ECとはインターネット通販サイト(=ECサイト)を通じ海外に商品を販売する国際的な電子商取引(Electronic Commerce)です。
ECと言っても自分でショップを持つネットショップとECモール(Amazonなど)、SNS販売などがあります。
その中でもECモール(Amazonなど)への海外進出は、他の海外進出とは比較にならないほど低コスト低リスクとなります。
例えばAmazonの場合、毎月5000円前後でのランニングコストで英語が必要ない場合もあり、しかもショップ開設まで1週間以内に可能です。
かつ、商圏は広くなるため初期投資額を抑えながら海外進出を行うことが可能となることが大きなポイントです。
商圏の広い海外進出から起業を行い、国内に販路拡大という逆の流れで成功している方も多く、もちろん初めてのビジネスで越境ECを選択される方も多くいらっしゃいます。
つまりポイントを押さえればリスクが少なく、誰でも日本にいながら開始が可能な海外ビジネスとなってきています。
これでばっちり!越境EC市場の勘所
次に越境EC市場規模を見ていきましょう。
越境EC市場は、巨大なECサイト運営会社が存在する米国・中国が先行している状況で、両市場は更なる成長が見込まれています。
重ねて、欧州・東南アジアにおいても著しい成長が見込まれています。
そこで始めの選択肢としてどこの国をターゲットに開始するか、どこの越境ECモールから始めるのかを考慮する必要が出てくると思います。
有名所ではアマゾン、アリババが出てきますね。先日のアリババの流通総額は1日で3.5兆円と、とんでもない数字をたたき出しました。
先に申し上げますが、とは言いつつも越境ECを始める場合は欧米がもっとも成功率が高くなっております。この理由は、越境ECで重要な物流、税金、ITインフラ総合点の高いところがポイントです。
こちらの資料では販売者にとって魅力的な越境EC市場を数値化したデータです。
マーケットサイズ消費行動などが掲載されており、ビギナーでの足場つくりセールスマーケティングにはUnited States(米国)が一番向いているデータが記されています。
※ATKearney The2017 GlobalRetail E-Commerce Indexより抜粋
越境ECで成功するポイントとして、継続して売上を上げるために着目すべき点は、まずECビジネスを安定稼働するために、人員を割かずに管理できるITインフラがあることが前提で、物流(法律)、税務に対して越境ECの正確な知識を知れば、低コストで積み上げ型の海外ビジネスになりえる可能性が高いです。
決して現状成功率を見ていると、マーケットサイズや現状のポテンシャルではありません。
※2018年12月現在
そこで海外ビジネスの種類を、越境ECモールを加え表にしてみました。
◆海外販売の種類
B2C,C2Cの越境ECモールは誰でも安価に出店できることが特徴です。
またアリババに関して、実はアリババ本体のB2Bモールの他に、B2CでTmall、C2Cでタオバオというモールが分けられております。
Tmallとタオバオはかなり出店ハードルが高く、仮に販売開始できたとしても売れるまでのコスト(時間とお金)が高額のため、ここでは省いております。
ここ数年で飛躍的に大きくなった市場なので上記以外にもプラットホームはありますが、基本的に日本人が日本にいながら出店できるおすすめモールのみ弊社で抜粋した資料となります。
もちろん越境ECモールの他にも、独自ドメインで自身のネットショップを活用し販売を開始する方法もあります。
越境ECモールでは販売できない、販売しにくい商品、どうしても手数料が取られたくない場合には非常に効果的な販売方法だと思います。
もっとも、ネットショップで開始する場合、開始までのイニシャルコストと同時に、基本的にはEC製作費、広告費などコストと時間を要するので注意が必要です。
Made In Japanの本当の影響力
最近越境ECが身近になりつつある中で、今越境ECで売れている商品はなんですか?という質問をよく頂きます。
中国では、「美容関連、お菓子、食品、ベビー関連、健康食品、家電」などを中心に多くのカテゴリーが売れてますね。
日本のドン・キホーテやイオン、ドラッグストアなどで限られた商品に中国語での記載があるのを見たこともある方は多いはずです。
一方米国では中国以上のラインナップのカテゴリー商品が中心に売れております。
例えば米国アマゾンで言うと、ほとんどのカテゴリーに日本の売れている商品が散見されます。
「美容関連、お菓子、食品、ベビー関連、健康食品、家電」はもちろんの事、文房具、農機具、PCサプライ、調味料、キッチン用品、陶器、本、ペット用品、カー用品、玩具、機械工具などなど挙げればキリがありません。
しかも米国市場は人種もさまざまでマーケティングにも非常に面白い市場といえます。
さらに面白く勉強になるのは“売れた理由”が日本と異なることです。
例えば、抹茶。
なぜ米国で抹茶に火がついて、今や米国のスターバックスでもGreen Tea Latteが定番人気メニューになったかご存じでしょうか?
次回コラムのローカライズ思考法につながるので、少々想像してください。
日本のイメージではこんな感じではないでしょうか?
アメリカのイメージはこれです。
日本とアメリカではイメージが違いますよね?
健康食品ブーム(本物志向)に乗り、注目されているMATCHA – 抹茶からブームになったことがきっかけです。
抹茶は米国では、SUPER FOODとして認識され、栄養価の高い魔法の食品として女性を中心に注目されています。
また、スムージー、ラテ、アイスクリーム、チョコレート、ケーキ等、アメリカ人が普段食しているメニューとの相性が良かったのが注目される要因となりました。
火つけ役はハリウッドセレブで、キャメロン・ディアス、グィネス・パルトロー等、ヘルスアイコン的なセレブが抹茶の使用を公言している事もブームを後押しになりました。
そのほかにも、まだまだ多くの日本の商品が別の価値を見出され、世界で知る人ぞ知る需要が発生しております。
まだまだ大手はもちろん、ほとんどの人が気づいていない商品が眠っているかもしれませんね。
むしろ発掘していくのはマイクロマーケティングを行う、これから起業される方かもしれません。
さて今回は越境ECの基本情報となりましたがいかがでしたでしょうか。
設立6年目となる株式会社グローバルブランドでは、設立から1000社以上の越境EC進出のお手伝いをしてきました。
設立経緯は、自分自身が前職で米国に4年駐在し、日本の食品メーカーを中心に全米での普及営業活動を行ってきた経験があります。その経験から、越境にデジタルの力を加える事で圧倒的に成功率が上がると思い、起業し現在に至ります。
「情報や費用の不透明さから、 越境ビジネスはじめの一歩を踏み出せない…」
「越境ECで海外販売をしたいが、 何から手を付けていいのかわからない…」
上記のような、「越境ビジネスをこれから始めたい」「越境ECで販路拡大をしたい」中小企業および個人事業主の方を対象として、はじめの一歩を踏み出すために必要なサービス、ノウハウおよび正確な情報を提供する業務を行っています。
くわしくはこちらをご覧ください
【株式会社グローバルブランドHP】
http://globalbrand.group/
ご興味ございましたらご連絡いただけたら幸いです。
弊社ブログでも越境ECについて記事にしておりますのでご覧いただけたら嬉しいです。
【越境ECメディア】
https://www.globalbrand.co.jp/
執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 山田 貴弘氏
(株式会社グローバルブランド 代表取締役)
大手商社勤務時にアメリカでの新規事業立上げに従事。その経験を活かし、現在はアメリカ進出支援コンサルティング会社を立上げ、起業家・企業のアメリカ進出支援に数多く携わる。
コネや知識がない中で起業した自身の経験を活かし、海外ビジネスを考える相談者に対しての親身な対応から多くの起業家を成功に導いた経験が豊富。
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