Vol.24 中国ビジネスの成功の10ヵ条

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
2006年7月か ら連載を始めて1年が経ちました。できるだけ実務的な内容を中心に書いてきたこと、皆様の経営と計画に役立ちましたでしょうか?最終回は、中国ビジネスの成功の秘訣10ヵ条です!

中国ビジネスの成功10ヵ条

以下の質問に、YESがい くつ該当しますか?

 1. 中国ビジネスの事業戦略が明確にある。

 2. 中国のどこに進出したいのか、ハッキリと分かっている。

 3. 情報収集は、支援機関や専門家コンサルタントから生の情報を得ている。

  4. 中国にいるパートナー頼みにせず、自分が現地へ行って情報を収集している。

 5. 中国での商標や特許の申請は済んでいる。

  6. 専門家のサポート体制を準備している。

 7. 契約書、税務申告などの法律・行政手続きは、自分が最終確認している。

  8. 現地パートナーとの円滑な人間関係の構築を目指している。

 9. 現地の法律を遵守することは、コネよりも大事だ。

  10.撤退プランも明確にある。

 

 YESが7~10・・・中国ビジネスの前準備は概ねよいといえます。

  YESが4~6・・・進出の準備は十分とはいえません。

 YESが0~3・・・進出計画を最初から検討し直す必要があります。

 

各項目の説明

1. 中国ビジネスの事業戦略が明確にある。

 「時代に乗 り遅れないために」「これからは中国だと思う」といった、漠然な話では前へ進みません。なぜ中国で事業展開をするのかを紙に書きましょう。明確に説明でき なければ準備不足です。

2. 中国のどこに進出したいのか、ハッキリと分かっている。

 中国 の国土は日本の20倍以上あります。それゆえに地域行政色が強い国です。例えば、北京市で許可されても、上海ではダメなことも珍しくありません。具体的 に、中国のどこであるかを限定してください。

3. 情報収集は、支援機関や専門家コンサルタントから生の情報を得ている。

  アドバイスを得るために、あちこちに答えを求めるのは好ましくありません。皆様に必要なのは、漠然とした大量のデータではなく、限られた確かな情報です。 他人の噂と経験談だけに惑わされないよう、適切な専門家に相談してください。

4. 中国にいるパートナー頼みにせず、自分が現地へ行って情報を収集している。

 最後まで妥協せず、自分自身の目で確認してください。「現地の ことは現地に任せてある」というのは、海外ビジネスに精通し、成熟した事業家が言える言葉です。すべてにおいて、始めるのも、終わらせるのも、自分である べきです。

5. 中国での商標や特許の申請は済んでいる。

 中国は 契約社会です。適切な法律手続きを踏んでいないと不利になります。

6. 専門家のサポート体制を準備している。

 イザという時だけで なく、日頃から信頼できる専門家に相談をしたいものです。専門家を選ぶポイントは、各国の事情に精通していて、客観的な意見を述べることができるところで す。法律論だけではダメ、経験談だけでもダメです。

7. 契約書、税務申告などの法律・行政手続きは自分が最終確認している。

 言葉が分からないから任せている。他人にすべてを任せて成功する事業 は、あなたの事業ではありません。最高責任者の意味をもう一度考えてください。

8. 現地パートナーとの円滑な人間関係の構築を目指している。

 中国で債権回収をする際に重要となるポイントです。基本は前金。日本の商習慣だ けで取り引きを行うと後悔します。

9. 現地の法律を遵守することはコネよりも大事だ。

 中国の会社定 款はとても大事です。日本のように将来ビジネスを目的欄に列挙することはできません。原則として、すべての事業活動に許認可が必要だと思ってください。

10.撤退プランも明確にある。

  この連載では、おもに起業を中心に書いてきましたが、進出と撤退はセットで考えるべきでしょう。進出後の利害関係者は、予想以上に増えていることが多く、 撤退時には、進出時よりも時間とコストがかかります。

 

自分を信じること からはじまりはある

 新しいことをはじめるとき、自分のなかに期待と不安が入り混じります。そのような時、他人からは激励よりも 批判が多いのではないでしょうか。僕が独立して、開業したときもそうでした。自分を信じて前へ進むことが、夢をかなえる着実な1歩なのです。1歩が踏み出 せないのなら、私に相談してください。ドリームゲートの扉を一緒に開けましょう!

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