その名は、emoticon(エモティコン)。Emotional とIcon を掛け合わせた造語です。またはSmiley(スマイリー)と一般的に言われます。
日本語の顔文字と英語のemoticon が違うのは、ご存じですか?
そうです、キーボードが違うから欧米では (・∀・) や (°Д°)ノ は表示できないのです。日本語、 韓国語、中国語は2 バイトを使用して文字を表すdouble byteですが、それに対し、欧米は、ASCII (American Standard Code for Information Interchange)と呼ばれるアルファベットや数字・記号を表記する方式を使用しています。簡単に言えば、英語環境の人たちが使用できる文字は少な いということです。
従って、英語のネイティブも顔文字を使いますが、代表的なのは、
:-)
;o)
😀
🙁
🙂
:-))
なお、これらの顔文字を読むには顔を左に傾けなければなりません。
日本の顔文字には到底およびませんね (^_^)v
ということで、英語文 章で顔文字を使うときは、日本の顔文字だと先方の環境では上手く表示されませんので要注意。
もうひとつ注意したいのは、顔文字を使って 良い時と悪い時。
正式な文書に顔文字を使おうとする方はまずいないと思いますが、ビジネスの場合、メールでも相手を良く知ってからにしましょう。 無難なのは、「相手が使うなら、こちらも使う」です。この精神は、顔文字に限らず有効です。海外にいる異文化の方とは会える回数も少なく、ちょっとしたこ とで要らぬ誤解を招いてしまう可能性もありますので、ある意味処世術といえます。
ついでに、Emoticon の歴史も簡単にご紹介しましょう。
🙂
;o)
🙁
の3つの作者は同一人物で Scott Fahlmanという人でEmoticonの元祖的存在です。時は、1982年9月19日。
彼自身の文章によれば、当時、 米国カーネギーメロン大学のオンライン掲示板では、軽い内容からシリアスな内容まで数多くの投稿・レスポンスが日々生み出されていました、しかし、文章だ けでは「ジョークなのかシリアスなのか」分からず、不便を感じていたそうです。そこで、Scott が皆に提案したのが、
ジョーク ⇒ :-)
ジョークでない ⇒ :-(
シンプルで分かりやすい!
ちなみに、;o) はウィンキーという名 前だそうです。
Scott は、この顔文字の功績かどうか分かりませんが、現在Principal Research Scientist in the School of Computer Science at Carnegie Mellon University(カーネギーメロン大学電子計算機科学科の第一人者) と立派な肩書きの研究者です。