メールは、インフォーマル(非公式、正式でない)なコミュニケーションと位置づけられています。封書で送るレターの場合、 英語の挨拶は、日本語の定番「平素は格別なご高配を賜り~」などより遥かにバリエーションが豊富で、目的に合わせて使い分けるのですが、メールでは get right to the point つまり「さっさと要件に入る」のが通常です。
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ネイティブ同士は、メールの「出だし」をどう書くか
Hello Tom. や Hi Tom. から始めて
Thanks for your message about XXX
と続けるのが相当多いようで す。弊社(英語英文添削センター)のネイティブ・スタッフに、「実際どんな風に書いているの?」と尋ねてみました。
SAMPLE 1 簡単なお礼のメール
Hi Ted.
Thanks for sending me the remuneration form last week. That will help out a lot.
Can you please remind me of the date I have to submit the form by?
Thanks,
Sam
《訳》
ハイ、テッド。先 週、報酬記入シートを送ってくれてありがとう。非常に助かります。いつまでに提出すればよいかリマインドしていただけますか。
宜しくお願い します。サム
SAMPLE 2 簡単な依頼のメール
Hello Mary,
Beth told me that you’re the best person to talk to about organizing company functions. The communications department is hoping to have a section picnic next month and I would appreciate some tips on how to organize it. Can we meet sometime this week to talk about it?
Thanks,
Christine
《訳》
ハ ロー、メアリー。ベスによると、会社のイベントを企画するのに一番の相談相手は貴方ということでした。通信部では来月ピクニックをしようということになっ ているので、何かアドバイスをいただけると助かります。今週いつか時間をいただけますか?
宜しくお願いします。クリスティーン
私 たちがネイティブ宛にメールを書く場合も、ある程度のやり取りをしている関係であれば、SAMPLE 1 のように、
1.Hello または Hi から始めて、
2.Thank you for ~(その前のメッセージ又はやってもらった内容について礼を言う。それを参照していることを示す意味合いもある)
3.Thanks. など感謝の一言で締める
ということでよいと思います。
誰かから紹介されて、初めてメールを送る場合は、SAMPLE 2のように紹介されたいきさつを書きましょう。SAMPLE 2は社内のケースですが、もし社外でしたら、下記SAMPLE3を参考にしてください。
SAMPLE 3 取引先から紹介された相手に連絡をする
Mr. Yamada, ABC Company, has recommended me to contact you regarding XXX. I am Taro Kobayashi, Business Development Manager of XYZ Corporation, Tokyo. ABC Company has been our reliable partner for our office equipment products for over 5 years.
《訳》
ABC社の山田氏よりXXXの件で、貴殿に連絡をすることを薦められま した。私は、東京のXYX社ビジネス開発部門マネージャーの小林太郎と申します。ABC社は、5年来、当社のオフィス機器製品の信頼できるパートナー企業 です。
このようなケースでは、Mr.Yamada にあらかじめ先方にひとこと伝えていただくのが望ましいです。
最後に、よくある間違いをひとつ
「メール」はmail ではなくemail です。Mail だと通常は郵便の意味です(通じるときもありますが)。頭のなかで区別しておいた方がよい言葉です。