私は韓国で買い付けを行い、洋服の卸業・小売販売をしています。そうお話するとよく「韓国人ですか?」と言われますが「いいえ、日本人ですよ」と答えると「日本人がなぜ韓国で仕入れているのですか?」と聞かれます。
答えは簡単。日本で仕入れるより韓国で仕入れた方が断然安く、今では韓国人のバイヤーより安く仕入れるルートを持っているからです。なぜ日本人の私が地元商人より安く仕入れるルートを作れたのでしょうか?
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私はこうして仕入れルートを作った
1995年、初めて行った韓国は活気があって、人が熱くて、楽しくていっぺんで好きになりました。すぐさま独学で韓国語の勉強を始めて、翌年韓国へ短期留学。
留学中、ファッションの中心である東大門市場で日本語を勉強する女の子と出会ってからは、東大門で店を構えるオッパ(お兄さん)やオン二(お姉さん)とどんどん知り合い、気がつけば東大門のお店のなかで日本人のお客さんへ通訳をしてあげたりしていました。
10年前はまだ日本人の訪韓も少なく、当時は韓国語を勉強して話せる日本人は珍しかったのですね。東大門ではどこに行っても重宝がられ、流行のファッションも原価で買えるまでになっていました。
これらの体験が後にショップ独立をする基盤となり、今の私の原点となりました。
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日本人=金持ち
韓国は、雑貨もファッションも日本にはない斬新な物がたくさん溢れています。しかも日本から近く、商品も安く買えるとあって、韓国では日本人バイ ヤーをよく見かけますが、韓国での「仕入れ先」が決まらず、店頭で「ディスカウント プリーズ」と片言の英語で必死に交渉しているバイヤーが多いのも事実 です。
海外での仕入れはどこの国も同じですが「日本人=金持ち」のイメージがあり、知らないお店では値段を高く言われるのが普通。ましてや今の韓国はウォンも高く、物価も上昇しているので店頭価格は決して安いものではありません。
海外仕入れは「確実なルートで、よい商品をいかに安く買うか」が一番のポイントです。
「笑顔」で売ってもらう
ルート先を見つけて安く買う方法の一つは、まずは取り引きをしたい店の社長(店長)に自分を覚えてもらい気に入ってもらうこと。
覚えてもらうには「何度も足を運び」、気に入ってもらうには「感じのよい態度」つまり「笑顔」でもって商品を売ってもらうことです。「自分が客だ」という横柄な態度の日本人を時々見かけますが、これはやはりNGです。
「売る側」も「買う側」も、結局は人と人との繋がりです。特に韓国はフレンドリーな国民ですので感じのよい態度で気に入ってもらえれば、すぐに友達になれ安く買うことが可能になるのです。