資金調達(融資)のノウハウ Vol.05 事業計画書で融資は決まる。融資成功の極意(1)

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

事業計画の目的とは

 事業計画の作成の目的を要約すると
1.事業の羅針盤として
2.資金調達目的の資料として
3.事業開始後の評価の基準資料として
 さまざまな書籍にもかかれているように、事業を文章、および数値化して視覚に訴える必要があるのです。また、皆さん事業計画というとすぐに売り上げがいくらで、経費がいくらでと電卓に手がいってしまいますが、ここで想定する計画に魂がこもっていないとただの数字遊びになってしまいます。

 いろいろな方の事業計画書を見てきましたが、その数字の根拠が抜け落ちているケースがほとんどです。大体こんな感じです(飲食店の場合)

うーん、売上がどのくらいになるかなー単価が○円で、一日来客が○人くらいかなー。だから両方を掛けて売上○円!
事業の命と言える売上の推定がこんな感じです

これではまったく何の根拠もありません。恐ろしくて事業をスタートすることもできませんね。
 

では、何が事業計画に必要なのか・・・・

1.会社の理念(ほとんどの会社で抜け落ちています)
2・略歴(自分の経験、人的な資産などの再確認)
3・事業の内容
   どのような事業内容か(WHAT)
   市場は(WHERE)
   いつ(WHEN)
   ターゲットは(WHO)
   どのように(HOW)
4・自社の強み、弱み
5・主な仕入先
6・主な販売先
7・資金計画(投資、調達計画)
8・返済計画
9・販売計画
10・長期利益計画(3年~5年)数値計画も含む
11・短期利益計画(開業時~1年)数値計画も含む

 上記は一例ですが、大切なのは開業前に作成した事業計画を開業後も携え、再度見直し、自分が創業時の考えからブレていないか、変わってきているとしたらどこかを逐一確認することなのです。
 ほとんどの人は、必要に迫られて事業計画を作成し、事業がスタートしてから見ることもないというケースがほとんどです。
繰り返し確認している経営者は、その内容が意識に刷り込まれていて良い意味で方向性がぶれません。

 事業計画書は対外的な事業に関する意思表明であり、自分との約束事でもあります。
事業計画書どおりに行く筈がないよ、という経営者の声を良く聞きますが、そんな事業計画で資金調達、投資を受けるような経営者は・・・・・
 自分がその事業計画書を見せられて投資を判断していたり、融資したりする立場だったらどうでしょうか!
そのような気持ちで事業計画書を作成しましょう。

 

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