ネットショップ Vol.7 リピート率は85%。人気アレルギー対策ショップ成功の秘訣(中編)

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
アレルギー、アト ピー、健康対策ショップで起業した、有限会社アレルギーヘルスケア代表取締役の岡田由佳さんを紹介(中編)です。

 前回に引き続き、アレルギー、アトピー、健康対策ショップの『もぐもぐ共和国( http://www.mogumogu.jp/ )』で起業した、有限会社アレルギーヘルスケア代表取締役の岡田由佳さんを紹介する。

 

大阪府中小企業支援センター認定事業に!

 インターネットショップを始めた最初の月の売り上げ は、わずか8万円だった。ここから、岡田さんの情熱的な行動は加速する。

 大阪府内での、創業を考えている起業家を支援する「テイクオフ大 阪21」に応募し、起業の思いをプレゼンした。その結果、見事「もぐもぐ共和国(有限会社アレルギーヘルスケア)」は、創業資金200万円の交付を受け、 「大阪府中小企業支援センター認定事業」となった。

 ■テイクオフ大阪21 http://www.mydome.jp/takeoff/index.html

 「これ以降、いろいろな仕入れ先を回る際に、大阪府中小企業支援センター認定事業の賞状を持ち歩きました。これが水戸黄門の印籠のよう で(笑)、どんどん仕入れ先が広がっていきました」と岡田さんは笑顔で語る。公的機関の助成を受けることは、金銭以外に「信用」という大きな力を添えてく れることになったのだ。

 

起業時に考えたこと

 ご主人からの助言 もあり、自分たちは梱包のプロではないし、発送業務を一から身につける時間的余裕もないことから、発想業務については、荷物1個から外注することにした。 今でこそ、物流の外注は珍しいことではないが、2002年当時にこのようなサービスはなかった。知り合いの運送業者に物流の外注を委託することになった が、「ネット受注の伝票発行」「ピッキング」「賞味期限チェック」「検品」や、その他多くの業務を説明することに大変苦労したようだ。

 

 

ご主人の決意

 2002年10月、会計事務所で働いていたご主人が仕事を辞めて、一緒に仕事を 手伝ってくれることになった。これにより、岡田さんのビジネスは大きく躍進することになる。「月々の右肩上がりの数字を見て、これはいける(笑)と思いま した」と笑顔で語るご主人の決意と協力が、今も岡田さんを支えていることは言うまでもないだろう。

 

メディア戦略

 起業後間もない会社が広告にかけられる予算は少ない。でも、メディアへの露出は売 り上げアップの効果が大である。起業当時の岡田さんのメディア戦略を聞いてみた。

 「まずは自分の会社を知ることですね。その上で、エッジ (とんがり)を立てる。日々当たり前のようにやっていることでも、自分の物語をきっちりとメディアに伝えられる形にしておく。そしてキーワードを決めてお くことが大切だと考えました」

その『キーワード』をどのようにして決めるのか?を聞いたところ、岡田さんは次のように語った。

  「メディアが喜ぶキーワードの条件として、時代に受け入れられる言葉が大事です。今の時代をしっかりと見て判断することですね。2002年当時のキーワー ドは、『苦境からはい上がる』『アレルギー』『女性(母親)の起業』『インターネットビジネス』このような言葉が、時代のキーワードとしてメディアにウケ ました」

 岡田さんは、時代の背景を味方につけ、新聞や、雑誌、テレビなどに多数出演し、無料で「もぐもぐ共和国」をPRすることに成功す る。その結果、着実に毎月の売り上げをが伸ばすことができたのだ。

 

バックヤード の立て直し

 メディア戦略が功を奏したのか、2003年の9月と10月に、2回続けて、人気テレビ番組で「もぐもぐ共和国」の取扱商品が 紹介される。インターネット商売の怖いところだが、ある日突然、全国から大量の注文が入ることがある。「とにかく、物流を委託している倉庫が対応できな い。出荷間違えなどクレームも頻発し、何より注文の多さに、私自身が対応できなくなってしまいました。完全に頭を打たれました。そして、現在の体制を根底 から見直し、立て直す必要性を痛感しました」

 その後、バックヤードの重要性を痛感した岡田さんは、即座に、オンラインショップとバック ヤードが連動する新システム『ジェネシスEC』を導入し、さらには、物流倉庫を、通信販売の経験が豊富な大手企業に変更することで、瞬間的な大量発注にも 耐え得る体制を整えた。

 ■オンラインショップ構築システム『ジェネシスEC』http://www.genesis-ec.com/

  前回、ドルクスダンケの坪内さんも「バックヤードが大事」と語っていたとおり、岡田さんもまた、バックヤードの重要さを痛感した時期で あった。

>後編につづく・・・

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