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ショップ作りは人ありき
「実は私はネットショッピングが苦手 なんです(笑)」と、意外にも岡田さんはネットショッピングが苦手だそうだ。
「自分がなぜ買わないのかというと、ホームページを見て も、店のことや商品のこと、誰が商売をしているのか、いつ届くかなど、わからないことが一杯あるからです。お客様に不安感を抱かせるお店が多いですね。だ からこそ、自分のショップでは、顔写真、日記、プロフィール、起業の思いなど、まずは自分を知っていただくことを大事に考えています。そのショップから、経営 者や店長の体温が感じられるページが少ないことが、買わない理由だと思っています」と、その理由を語る。
人とは会わなければ分からない
「ネットショップといえども、リアルで人と会うこととがとても大 切です。インターネットの画面だけでは決して分からないことがあります」
人との出逢いを大切にしている岡田さんが、商品を仕入れるときの エピソードがある。「商品を仕入れる前に、食品工場などを訪問させて頂いて、どうやって作られているか?どんな思いで製造をしているのか?どんな思いで商 売をしているのか?担当者には十分な知識があるのか?などを、現地、現場でお話しをさせて頂いています」
・母親であること の苦労はありましたか?
「札幌を訪問したときは、事前に札幌の一時保育施設を探しておき、子どもを預けて工場見学に行きました。夜に子ど もを引き取り、近くのホテルに泊まって、翌朝の飛行機で帰ってきたこともありましたね。千葉の山奥や愛媛など色々な工場を訪問してきましたが、やっぱり母 親は大変ですよ(笑)」
・口コミ戦略とリピータの確保!
「当店の商材は口コミ商材が多いですから、その利 点を活かすために、最近は携帯サイトにも力を入れています。QRコードを作って、ページや販促物に掲載しています。アレルギーやアトピーで悩んでいるお母 さん方の口コミになりやすい方法だと思います。現在リピート率は85%を超えるまでになりました」このように、リピータに支えられている「もぐもぐ共和 国」だが、実は、大きな課題があった。
「アレルギー患者さんは平均約3年で治ります。治ると、とても感謝していただけるのですが、商売と してはそこで終わってしまいます。お客様に感謝していただけたらさらに売上が伸びるのが普通の商売ですよね(笑)」
そこで、「せっかく喜 んで頂けたお客様と、さらに良いご縁が続くように」と願って、2005年10月に新しい取り組みとして、アレルギーが治った後も、より健康的な食生活を 送ってもらえるよう、『地球に優しく』『体に優しく』『自然な衣食住』をテーマに、自然食品や天然素材からつくられる家庭用品の販売や、自然と触れ合うツ アーの企画販売などを行う『グリーンフィールドマーケット』を立ち上げる。
>グリーンフィールドマーケットURL
http://www.gfmarket.jp/
全国のお母さんを元気にしたい!
岡田さんは、カウンセ ラーの民間資格を持っている。
「仕事が終わった後、夜間の学校で学び試験に合格しました。なぜカウンセラーの資格を取ろうと思ったかという と、全国のお母さんを元気にしたいと思ったからです。お母さんが、明るく生き生きと元気であるからこそ、子どもも元気になって、人生を肯定的に生きる力が 生まれてくると思います。日本の未来のためには、まずお母さんが元気になることが大事です」
夢はさらに続く。岡田さんは、家庭で眠ってい る、知識を持つ母親に活躍の場を提供するべく、次の挑戦として、資格取得者の育成派遣事業を計画しているという。「正しいアレルギーの知 識を広めたい」岡田さんが、起業時に抱いた思いはさらに深く、大きくなっている。
【会社概要】
会 社名:有限会社アレルギーヘルスケア
所在地:大阪市鶴見区今津北
設立年月:平成14年6月3日
従業員数:5 名
URL: http://www.mogumogu.jp/