Vol.2 コンテンツビジネスの消費者とパイオニアの違い

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
「面白い」とみん なが知っているものを、最後に「面白いよね!」と声を大にしていっても、それはコンテンツの消費者にはなり得てもパイオニアにはなれないのだ。

 とかく色々な本やら情報が出回っている。コンテンツビジネスの定義や業界分析だ。はっきり言って、この類の本や情報を熟 読して、理解したつもりになったとしても、コンテンツビジネスでは成功できない。コンテンツビジネスのコンサルタントになれたとしても、コンテンツビジネ スを直にハンドリングして生計を立てているとはいえないのだ。

 それはそうと、

 「コンテンツビジネスってどこに転がってい るの?」

 このコラムを読んでいる方の多くは、コンテンツビジネスについて深く考えて、ビジネスに役立ててみたり、起業したいという優秀な 方ばっかりだろうから、きっとこういう質問が多いはずだ。
 放送、映画、音楽、ゲーム、アニメ、出版、新聞・・・などなど、先に挙げた類の本で見 るとカテゴリーはいろいろあり過ぎて、どこから攻めていっていいのか分からないものだ。

 私の場合、メールマガジンを始めるにあたって、音 楽か映画かと考えて、「あらすじ」のみでもコンテンツになる映画を取ったのがきっかけだった。

 思うにコンテンツとは、「自分にとっての大 切なもの」で、コンテンツビジネスとは、「人にとって大切にもなり得る、自分にとっても大切なもの」と定義している。だから、ビジネス書に載っているよう に、映画やら音楽やらアニメじゃないからといって、コンテンツビジネスになり得ないということは、はっきりいってない。ロングテールな時代、もしかすると ニッチなコンテンツこそ、マーケット確保がしやすかったりするのだ。自動販売機を毎日眺めてブログを書いている人がいるが、その人のコンテンツは流通業界 にとっては宝だったりする。私が始めたように、メールマガジンも立派なコンテンツビジネスになり得るのだ。

 あらためて聞く、
  「コンテンツはどこに転がっているのか?」

 それは、身近な世界に転がっているはずだ。もしもその世界に気づけないのだとしたら、あなたは コンテンツビジネス業界においてパイオニアにはなかなかなり得ないだろう。前章で体感温度といったのは、こういう曖昧な理由が成立してしまうところかも知 れない。「面白い」とみんなが知っているものを、最後に「面白いよね!」と声を大にしていっても、それはコンテンツの消費者にはなり得てもパイオニアには なれないのだ。

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