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ブログというコンテンツ
すっかり市民権を獲得したブログ、数年経って改めてコンテンツ 発信として、このブログを取り入れているコンテンツメーカーがとても多い。
私自身、このドリームゲートでのナビゲーターとしての記事、起業ブログ、そしてシネマカフェで連載している日記的なブログ、2つのレギュラーブロ グと1つの記事コンテンツを持っている。コンテンツメーカーとして、私なりにブログを書き続けるメリットを考えてみたい。というのも、もしブログコンテン ツが面白かったりすると、コンテンツビジネスに近づく可能性が高まるからだ。コストもかからず、数多の方に観ていただけるとコンテンツ、ブログがここまで ヒットしたのもその導入・継続性が秀でているからである。
私の場合、シネマカフェの日記的なブログが、非常に大きな価値を生んでいたりする。主なメリットとして以下の3点が挙げられる。
・近況報告を随時している
・会社としてのイメージを伝えられる
・継続すると立派なコンテンツになる
どうやらたかが日記コンテンツとはいえ、長年会っていないクライアントに対しては、近況報告代わりになっているらしい。突然、電話がかかってきて 「子供が生まれたんだってねぇ、おめでとう」こういうコミュニケーションのシーンは、昔だったら伝聞でしか伝わらなかった。コンテンツの指向性がその人を 目指していたわけではないものの、結果的にはコンテンツがピアで繋がり、その人からピアなリアクションが帰ってきたということになる。一人一人にメールす るよりも、圧倒的にオポチュニティー・コスト(機会費用)が安いメッセージである。
また、ブログのところどころで、エッセイ的に私の意見を入れている。この考え方に共鳴してもらったり、異論があった時点でまたユーザーとのインタ ラクティブなコンテンツへと変わる。カフェグルーヴの場合、このコンテンツがリクルーティングに大きな影響を与えている。会社に興味を覚えて、会社概要を 観て、リクルーティングの特集をみて、そして私のブログを読んで、理念をなんとなく理解して面接へ、という運びになるケースが多い。そういう方々は、理解 度も非常に高いので面接でもお互いに、議論のレベルを高めてお話せたりするのである。
継続は力なり
最後に、常々言っていることだが、継続させることが重要である。コンテンツの醸造は、語学を習うことと似ている。いきなりヒヤリングが上達するの ではなくて、徐々に聞こえるようになっていくというあの感覚である。継続していくことで、地力が着いてきてそのブログを読み続けてくれる人が生まれる。そ うした時点で始めて、立派なコンテンツになったと言えよう。そのためにも、最初に肩肘張らないコンテンツで、継続していくことが重要だったりする。私の場 合、最初は日記なんて誰が読むんだろうと危惧したが、2年ほど頑張って継続していった。すると、結果的にはかなりの発信力を持ったメディアに変わる、とい う実感が湧いている。
まずは小さなところから、自分でコンテンツを作ってみる、そんな発想も大切である。大きなイメージを語る前に、小さなイメージを形にしてみる。実 のところ、コンテンツビジネスとはそんな積み重ねで大きなビジョンに変わるものだと思っている。