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PS3の登場
ソニーの救世主となれるか?そう、満を持して PS3が発売された。エンターテインメント分野においては、ブルーレイディスクプレイヤーの家庭汎用機が出たというインパクトは大きいし、低迷している ゲーム業界においても会心の一撃になるか?どうか、興味の尽きないガジェットの登場だ。
無線LAN、Blu-ray Disk、HDD、メモリースティック、SD、CF・・・果たしてこのガジェットは、ゲーム機なのか?と問われると、限りなくAVホームサーバー に近い次世代家電である。そのハイスペックな機能に、次世代家庭用ゲーム機能が付いているというそんなイメージである。
AV家電においては、接続端末を少なくするというのがこれからの家電業界にとって必要不可欠な戦略になるはずだ。我が家もプラズマTV、HDDプ レイヤー、CATVのチューナー、AVアンプなどなど、妻にはまったく分からない配線状態になっている。このカオスな配線方法は端末数がシンプル になるはずだ。
PS3が与えたインパクト
Blue-ray Discがもたらすインパクトは、エンターテインメント業界にとっても大きい。すでに飽和状態であるDVD市場において、DVDを遙かに凌駕するHDクオリ ティの映像メディアの登場は市場に対してのカンフル剤として期待ができる。ハリウッド映画もほとんどがHDクオリティであり、ようやく撮影時の映像クオリ ティと家庭で観る映像クオリティが並んだことは、特筆すべきことだろう。
映像がキレイになったからといってパッケージが売れるのか?先日、アメリカ出張で思うことがあった。何気なくテレビをつけるとアナログ画像の CATVの番組が目に入ってきた。途端にいつも見慣れている地デジの映像との大きなクオリティ差に気付き、違和感を覚えたのだった。
画像クオリティの向上は「必ず購買しなくては!」という直接的な動機には繋がりにくいかも知れないが、一度観た人間を捕らえて離さない、継続的な 購買動機へと繋がるように思える。
よいことばかりのPS3だが、果たして低迷するゲーム業界に対して、インパクトを与えられたのだろう か?体感型のコントローラーを投入し、新たなゲーム性を加えて市場創造をする任天堂のWiiに対して、こればっかりはBlu-rayのインパクトだけでは 物足りなさを感じるのは私だけだろうか?