横浜起業 Vol.2 地域の支援を受け、eラーニングで起業

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
横 浜市内にある神奈川中小企業支援センター・インキュベートルームを利用して起業。 地元横浜での起業情報を提供しているナビゲーターの岩岡博徳です。こんにちは! 今回は横浜市や神奈川県の支援を受けて起業した方の事例を紹介します。第2回目はeラーニング支援事業や理数系の科学文書をすべて簡単に作成できるソフト ウェア「サイエンスワード」を販売しているラーニングサポートアンドサービス株式会社(http://www.lsas.jp/)の代表取締役社長、原岡 正志さんです。

eラーニングで学生の学力向上を狙う!

  原岡さんは、元々企業の社内研修や英会話学校の教育サービスとして使われていたeラーニングを、学生の学力向上に使えるのではないかと目をつけました。実 際に文教大学で半年間、eラーニングだけの授業を受ける学生と普通の授業を受ける学生と分けてみたところ、eラーニングのほうが遥かによい成績を残した実 績があるそうです。
 

なぜ起業に踏みきったのか?

 起業するにあたり、周囲に反対された原岡さん。なぜ起業に踏みきったのでしょうか。

 それは中国のある学校へ視察に行った時のことでした。その学校ではeラーニングのコンテンツを利用して、大学生がたくさん勉強をしていました。
彼らは勉強量が豊富で、かつe-ラーニングで学習をしている大学生は質が違うことを目の当たりにしました。

 その後、日本に帰り、日本の大学を見てみると放課後に日本人は少なく、残って勉強しているのは留学生ばかりで、日本人に比べ中国人や韓国人はとても勉強熱心な事を思い知らされました。

「この状況が続いたら日本の学校は駄目になってしまう、日本の学生にも頑張って欲しい」と考え、よりよいe-ラーニングシステムを作り、よりよい学習サービスを提供し、日本人にもっと勉強してもらおうと、学生の学習を支援する会社「ラーニングサポートアンドサービス株式会社」の起業に踏み切りました。
 

横浜産業振興公社・神奈川中小企業支援センターで大好評!

  実際起業するにあたり、まずは知人に横浜を紹介された原岡さん。横浜市の中小企業支援機関である横浜産業振興公社でプレゼンテーションをしたところ非常に 面白いと好感触を得ました。その結果、賃料等、横浜が助成するオフィスルームを借りることができそうだったのですが時期が悪く満室。今度は神奈川県の中小 企業支援機関である神奈川中小企業支援センターへプレゼンテーションを行いました。こちらでも好評を得て、同センター内のインキュベーションルームを低家 賃にて借りることができ、起業を有利に進めることができました。また、同センター内の登録専門家(税理士、弁護士、中小企業診断士等)の意見も無料で受け ています。
 

起業で苦労したこと・これから起業する人へ

 起業後、資金繰り等で苦労しているものの、横浜地域の専門家や機関の支援によって引き合いが多く入るようになってきました。
 原岡さんは今でも起業家として、開発だけではなく営業、予算申請、プロモーションなどもこなしております。そんな原岡さんからこれから起業する人へ一言を頂きました。
 「起業するときはどうしても夢が先行してしまいますが、現実を見ないといけません。それは何かと言うと売り上げです。何でもいいから定期的に売り上げを上げる方法を考えないといけません。そしてそれをベースに出来ることを考えていくことが大切です」
 起業の厳しさと現実を語ってくれた原岡さん。それでもeラーニングによる学生の学力向上に向けて頑張っています!

企業概要
社名  ラーニングサポートアンドサービス株式会社
    Learning Support and Service Inc. (LSAS)
設立  2004 年 3 月 19 日
資本金 1,000 万円
代表取締役社長  原岡 正志
事業内容 e-Learningコンテンツ事業他
住所 神奈川県横浜市中区尾上町5丁目80番地 神奈川中小企業センター7階
電話045-633-5087

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