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何故起業をしようと考えたのですか?またその準備はどうしましたか?
学生の頃から、両親が静岡で会社を経営しており、もともと家業を継ぐことや起業を考えていました。
そこでどんな能力が必要か考え、会計・経理の勉強に取り組んだんです。
営業は会社が変わるとシステムもノウハウも変わる可能性があり、技術はなかなか直ぐには身につかないし、転用が利かない。しかし、会計経理であれば、どこでも必要な能力である上、経営者には事業を数字で理解する必要があると考え、税務の勉強に励みました。
税理の仕事でなく、アキバ系のビジネスに挑戦するきっかけは?
まず、地方の会計事務所に就職して活動していました。しかし、税理士は東京ではビジネスになるが、地方ではかなり厳しい状況で新規の顧客を開拓する以前に起業自体が少なくないのです。拡大することが不可能と感じているなか、アキバ系の会社の経理で働くこととなる。
その会社で経理業務に関わりながら、実際は店頭に出て接客やアルバイトの管理まで多くの経験を積むことになりました。
何故秋葉原で起業されたのでしょうか?
いろいろな経験をしてきましたが、実際に何かを新規で始めようとすると、やはり簡単ではなく、既存企業に敵が無いような、隙間・ニッチな産業でやるには、 その土地、分野にいないとわかりません。「新しくて自分の好きなこととは何だろう?」と考えたときに、「秋葉原以外に、学生時代から知っているスポットは ない」ということに気がつきました。また、秋葉原は町として完成してしまっている新宿・渋谷とは違い、ここ10年でとても変化している町だということも 知っていました。オタクだけでなく、一般の方の集客も増えています。こうした理由から、この秋葉原を拠点に新しい産業が拡がるのではないか、と考えたので す。
なぜメイドフットケアに挑戦されたのでしょうか?
秋葉原には、「休むところがない」という安西氏
秋葉原は、細いビルが立ち並び「行きはエレベーター、帰りは階段」が当たり前で、重い荷物を持って歩き回ることが多く、飲食店も少ないため、とにかく足が疲れる町であることを自己の体験から実感しており、フットケアでの起業に挑戦してみようと思ったのでした。
非常によい駅前近に店舗を構えておりますが立地はどう考えたのですか?
駅近の物件の家賃は広告費と考えて出店。新規顧客の獲得が容易、フットケアのサービスである為、買い物の帰りに立ち寄れるのも駅近の利点と考えています。
店舗・サービスとして特徴や工夫はありますか?
機械がマッサージをするのではなく、人(メイド)が行うサービスなので、まずゆったりとしたスペースで、個室的な空間を作りました。また、落ち着いて会話 ができることが最低条件と考え、隣人と仕切りもないいっぱんてきなフットケア店と大きく差別化することにより、お客様が「本当に休む場所」になるよう工夫 しています。
取材を終えて
安西氏は、財務面そして接客など勉強と経験を積み、メイドフットケアビジネスに着手しています。
好 きなことで起業するのもよいが、好きなだけでは駄目。努力が必要でやりたくないこともたくさんやらないと好きなことでは起業できない。特に、サービス業な ので、対人関係など自分でクリアしなければならないことは多くあります、というメッセージを秋葉原で起業する方に伝えて欲しいということです。
安西氏は、さらに新しいビジネスの展開に向け準備をすすめており、今後が非常に楽しみです。
ま だまだ秋葉原では、「足を休める場所」「買った商品を見る場所」「落ち着ける場所」「次の行き先を考える場所」は必要で、現在外神田3丁目付近に多くのメ イドカフェが存在しますが、駅近立地で展開している安西氏のビジネスのように「駅近メリット」の活かし方も参考になると思います。
【取材先データ】
会社名:株式会社アンザイ
メイドさんによるフットケア くろすろーど
http://www.cross-road.me.uk/
住所:東京都千代田区外神田1丁目11-4 ミツワビル4階
電話:03-3252-9601
営業時間:13:00(土・日・祝日10:45)~21:30 (土・日・祝日21:00)
毎週火曜日定休日
メイドさんによるカフェ くろすろーど
http://www.cross-road.me.uk/cafe/
住所:東京都千代田区外神田1-8-4 銭谷ビル地下1階
電話:03-3252-9602
営業時間:12:00(土・日曜日11:30)~21:00
毎週火曜日定休日
責任者:安西 康人