成功確率を120%あげる!サラリーマン特権を使った起業準備チェックリスト ~会社員が起業準備する時、陥りがちな落とし穴~ Vol.1

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

<はじめに>起業して、自分で失敗してわかったこと

 私は23年のサラリーマンを経て、46歳で独立しました。当時大学と高校の受験を控えた子供たちを抱えていました。住宅ローンもたっぷりありました(今もしっかり残っています…)。

「46歳?」「お金の要る時に大丈夫だったの?」「何で大手企業を辞めてまで・・・」

たくさんの方からそんな言葉をかけられます。しかし、今はわくわくいきいきした毎日を送っています。自分で人生をつくるのがこんなにたのしいことなのかと実感しています。

でもここまで来るのは大変でした。時間とお金を使いました。投資をしました。貯金も食いつぶしました。後から考えると、「あそこでこうしたらよかった」「あれはムダだった」いろんな思いが頭を巡ります。

起業離陸は、やってみないとわからないことばかりです。本を読んでも、単発でセミナーに出てもその真意はわかりません。起業準備にはこれだけを知っておくと失敗しないという鉄則があります。知っているのと知らないのでは離陸までの道のりに雲泥の差が出ます。でも多くの場合それがわかりません。なぜなら、世の中には失敗談があまり出回らないからです。

それはそのはず。失敗談は本人のプライドもあって表に出にくいものだからです。

ここでは私自身と会社員で起業準備した人の失敗談を書きました。本屋さんに並んでいる起業本には書かれていない体験談をベースにしたホンネの話です。少々書くのには躊躇しました。でもこれから起業を目指すあなたには同じ失敗をしてほしくない!その一心で脚色なしで書きました。ではこれをやってしまった!失敗談を披露します。

<第一章>「起業準備、こうすればよかった!」後悔しがちな3つの行動事例

(1)その資格は必要?…余計なお金を使いすぎて後悔したAさんの事例

Aさんは心理学、コーチング系で起業しようと考えました。何はさておき、資格が要るだろうと考えました。「肩書きがないと説得力がないから」「知識が必要だから」多くの人が考えることですね。いろいろな体験会に参加し、NLPのスクールに入講しました。そして最初のステップをクリアするのに掛かった費用は35万円でした。

「もちろん資格がムダだったとは思っていません。けどあの時のタイミングで取る必要があったのかというととても疑問。起業準備期間にはそのお金を別のもの、特に見込み客を集める手段に投じるべきだったと後悔しています。まず必要なのはお客さまと接することとそれを実績にすること」Aさんのコメントです。

資格取得には時間と費用がかかります。今、それが本当に必要な準備なのか、冷静に慎重に考えてください。

(2)その人脈は有用?…闇雲にセミナーや異業種交流会に参加したけど成果なし。Tさんの事例

起業には人脈が必要だ!これも多くの人が考えることです。Tさんもそうしたうちの一人でした。

「まずはいろんな人とたくさん出会うことが大事!」

そう思ってインターネットで「異業種交流会」で検索しました。するとたくさんの交流会が出てきました。Tさんは、時間と場所を確認して、片っ端から参加申込をしました。交流会に行くと受付があり参加費を払いました。

「ではどうぞご自由に名刺交換をなさってください」そう言われ、前日に自分のプリンタで作った名刺をもって参加した人と名刺交換。相手は強烈に自分を売り込んできます。中には胡散臭い勧誘もどきの人もいました。

こうしたことを繰り返し手元にはたくさんの名刺の束が出来上がっていました。でもそのうち顔が浮かぶ人は数名、何かでつながった人はさらにひと握りでした。やむなく集まった名刺を処分しました。

「当時のことを思い出します。ほんとすごい枚数の名刺がたまりました。この間に使った交流会参加費を足し算すると、おそらく十何万円。これってそのつど払ってるからわからないけど、積算したらすごいことになるんです。さらに交流会当日や交流会を探すためにネットの作業などに費やした時間を考えると恐ろしくなります。もっと考えて行動すべきだった。あとの祭りですね(苦笑)」 Tさんはそう言って話してくれました。

後から顔も思いだせないような人と出会っても意味がありますか? 人脈は量より質です。

(3)その人の意見は信用できる?…他人の話を聴きすぎて身動きとれず遠回り。Kさんの事例

「起業へ向けて何をしたらいいんだろう?」「何から始めたら?」「そもそも自分には何ができるんだろう?」

あなたもそうではないですか? 経験したことがないことですから当たり前のことです。Kさんもご多分にもれずそう感じた一人でした。

「まずはいろんな人の話を聴いてみよう」そう思い、知り合いや知り合いの知り合いなどを通じて、人に聴いていきました。「起業ってこういうものだよ」「Kさん、こういうことができるんじゃない?」いろんな話をとにかく聴きまくまった結果…

「Kさん、いろんな人に会ってるねー。でも会うたびに言うことが変わってるよ(笑)」

当時、親しくしていた友人に言われました。第三者の意見を素直に聴くことはとても大切なことです。ただ、それをすべて鵜呑みにしないこと。相手が起業経験者や経営者であっても、その場その場で相手は思いつきで話していることもあります。

最後に決めるのは自分。当たり前のことですが、このことを肝に銘じておかないと、あっちこっちと軸がぶれてしまいます。結果、遠回りになります。「話しを聞くよりも、やってみないとわからないことってたくさんあります」 Kさんのコメントです。

その人の意見はどこまで信用出来ますか? 相談相手を見極めることも大事です。

Vol.2に続く

 

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