成功確率を120%あげる!サラリーマン特権を使った起業準備チェックリスト ~会社員が起業準備する時、陥りがちな落とし穴~ Vol.3

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

<第三章>起業準備の落とし穴 失敗しないための5つの鉄則

前回に続き、今回は「起業準備の落とし穴~失敗しないための5つの鉄則」と題して、起業準備をする際、多くの人が陥りがちな5つの落とし穴を大公開しちゃいます。

起業準備の落とし穴その1~何で起業したいのかが明確じゃない

1つ目は、「何で起業したいのかが明確じゃないこと」です。意外ですが、多いんです。起業相談の中で、

  • 「ネットショップの立ち上げ方を教えてください」
  • 「Web集客ってどうやって始めるんですか?」
  • 「ブログの書き方を教えてください」

というのは多い質問です。そう考えるのは当たり前です。ここで覚えてほしいことがあります。起業準備には「あり方」と「やり方」があります。「やり方」を考える前に「あり方」(土台)を固める必要があります。

ネットショップ、ブログ、集客、これらはすべて「やり方」です。「やり方」から入ると根っこになる土台ができていないため、やっている途中で軸がブレてしまいます。手順として正しいのは、起業準備の「あり方」を先に固めることです。

じゃあどうやって「あり方」を固めていくのでしょうか? 答えは次の6つの質問にあります。

  1. あなたは何者(何の専門家)ですか?
  2. 何でこの仕事をしている(しようと思うの)ですか?
  3. あなたのお客さまは誰ですか?
  4. 何を提供するのですか?
  5. それを買うとお客さまはどうなりますか?
  6. 何であなたじゃないといけないのですか?

この6つの質問に明確に答えられたら完璧です。実はかなり奥が深い質問です。実際に起業してやってみないと答えられないものもあります。起業後に変わるものもあります。今は、すべてに答えられなくても大丈夫です。この質問に定期的に向き合う習慣をつくることが大切です。

起業準備の落とし穴その2~いつまでに起業離陸するかが決まってない

二つ目の落とし穴は、「起業離陸する期限が決まっていないこと」です。起業を決めたら最初にすることがあります。何だと思いますか?

それは、「いつ起業離陸するかを決める」ことです。

えっ?そんなこと?そう思いますよね。

でもこれって、実はかなり重要です。会社員でいると、給料が毎月振り込まれます。ということはお金の面だけみると、別に起業しなくても困らないわけです。それに起業の話をする人は周りにいません。会社にいるとあくまで一会社員です。話す相手がいないということは、よほど自分の中に強い意志がないとモチベーションが続きません。起業って、普通の会社員からするとかなり特別な話なんですね。毎日忙しくしていると、あっという間に時間だけは過ぎていきます。人間はラクな方へ流される生き物。会社員でいる方がラクなんですね。知らぬ間に起業準備なんてどこかに追いやられてしまいます。

だからこそ「期限」を決めることが大切なんです。起業を決めたなら、「○年後の○月○日に起業離陸する!」と書いてください。あなたが本気で起業したいのなら「期限」を決めてください。でないといつまで経っても副業のお遊びレベルから抜け出すことはできません。

起業準備の落とし穴その3~1年後いくら稼ぎたいがない

落とし穴の3つ目は、「いくら稼ぎたいがない」こと。会社員が起業を考えると、あれができそう、これができそう・・・ばかりでお金を稼ぐという意識が欠落してしまう傾向があります。これまで給料をもらう習慣がついているので、これはやむを得ないことです。「自分で稼ぐ」ということがどういうことなのかを実感することが大切です。

では、どうすればいいのか? 1年後の○月いくら稼ぎたいのかを決めることから始めます。例えば30万円稼ぎたいとします。30万円稼ぐのに単価1万円の商品だとしたら30人に買ってもらう必要があります。30人に買ってもらうためにはその何十倍かの見込み客が必要になります。その見込み客を集めるにはメルマガで○○○人の読者が必要、そのためにはブログでこんなこと、リアルであんなことをやらないといけない・・・といった流れができます。

「ビジネスは出口(利益)から考える」

この習慣をつけるように意識してください。数字にこだわることが利益獲得の近道です。

起業準備の落とし穴その4~起業ネタがない

4つ目の落とし穴は「起業ネタがない」。自分に何ができるか見つからないから進まないというものです。

「専門家と言われても自分に何ができるんだろう?」

誰もが最初に感じることです。ここで止まっていては何も始まりませんよね。じゃあどうしたらいいのでしょうか? ここではそれを解決する「専門家の意味を考えるコツ」をお話しします。

自分が経験していて、相手がまったく知らないことを教えることが専門家です。こんなシーンを想像してみてください。あなたは今から取り組もうとすることに初心者だったとします。あなたの前に、二人の専門家がいます。
 一人はその道のプロと言われる一流の人、もう一人は自分よりちょっと先を行く先輩という感じの人です。さあ、あなたはどちらの専門家から教わりたいですか?

そうですよね、自分よりちょっと先を行く先輩ではないですか? プロに教わると気遅れしますよね? 

指導する側の専門性が高すぎると指導される側はついていけないものです。専門家と言われるポイントはここにあります。あなたが経験してきたこと、「できること」「得意なこと」を書き出してみましょう。その中で他人が知らないことを見つけていきます。もう一つ、商品アイディアを考えるときのコツです。商品というとモノを売ることを考えます。

でも実はモノを売ることだけが商品というわけではないんですね。「ワザ・スキルを売る」「情報・知識を売る」「場を売る」というふうに切り口を変えることでネタは出てきます。
 この視点で思いつくものを書き出してみてください。出てきたものを組み合わせると思わぬアイディアが浮かんできます。

起業準備の落とし穴その5~行動しない

最後5つ目の落とし穴は「行動しない」です。

例えば、
「起業本を読み終えました。なるほど~ためになった!」
「セミナーに参加しました。いやあ~今日はいい話を聴けた!」

やれる気になっています。一夜明けていつものように通勤電車。その日の仕事に追われます。3日もしたらその時思ったことなんてどこかに飛んでしまいます。
 こんなことを続けていても一時的な学びを繰り返すだけで、まったく変化は起こりません。何が足らないのでしょうか? それは「行動」です。得た知識を行動に変えることが必要なんです。

結果を出している人には3つの共通点があります。一つ目がオンリーワンであること。二つ目が継続した情熱を持っていること。三つ目が行動力があること。二つ目の情熱に「継続した」という頭文字がついているのを意識してください。

一時的に燃え上がることは誰でもできます。大切なのはその情熱を保ち続けることです。

そして「行動力」。あなたも「知識から行動」を意識してください。「知識から行動」を具体化する方法を一つお教えしますね。

この冊子を読んでこれはやってみようというものを一つ決めてください。それをノートに書いてみてください。

「私は○月○日までに△△△します」と書きます。そしてそれを誰かに話してください。話し約束します。コミットメントと言います。ゼロからイチにする力。あなたができる第一歩です。

アメリカの心理学者アブラハム・マズロー博士の「欲求の5段階説」によると、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と定義されています。

独立起業は、「究極の自己実現」です。他人へ委ねる人生にピリオドを打ち、あなたが自分自身の手で人生を切り拓いていかれることを心から応援しています。

次回は、ちょっとお恥ずかしいですが、あとがきとして、私自身のことを話したいと思います。

⇒Vol.4に続く

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