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<最後に>あとがきにかえて~天職デザイナー三宅哲之のプロフィール
それでは最後に、私自身の事を話したいと思います。まずは以下のグラフをご覧ください。
このグラフは、私三宅の48年の人生です。
私の人生は一つの転機をもとに大きく変化しました。新卒で日立の子会社に入社しました。現場あがりで結果を出し、30代で日立本社に転属。全国プロジェクトリーダーを務めるなどを同期いいえ1管理職、幹部候補生、34歳で年収1000万超えを果たしました。
文字とおり順風満帆。人生とは面白いもの。そんな中、運命を変える事件が起こりました。絶頂期のある日。その日は幹部候補生研修の場でした。CEOは言いました。
「君たちは選ばれた人間だ。会社の将来のために必要と思うことをホンネで言ってほしい」
「ホンネか・・・」
「今日はそういう場なんだ。じゃあ、ホンネで言おう」
心に決めました。10数名いたと思います。順番に話していきます。みんな当たり障りのない話をします。
「そんなこといつも言ってる話じゃないか」そう思いました。
私の順番です。
「常務と部長の間でコミュニケーションがとれていません。そのことで現場が困っています。お客さん目線からすれば改善すべきです」
言い終わると部屋中の空気が凍りました。私の後ろには常務がしかめっ面で座っていました。常務は1ヶ月後に社長昇格。
「次期社長批判をした三宅」見えないレッテルが貼られた日でした。
それからの人生はまさにジェットコースター。左遷、降格、減給、あちこちの部署をたらい回しに。島流しと言われました。行き着いた支社。そこには社内でも部下いじめで悪評高い札付きの支社長がいました。
飛んで火にいる夏の虫。約1年にわたり、来る日も来る日もいじめに遭いました。パワハラ。毎日毎日人格否定の繰り返し、さすがに精魂尽き果てました。電車のホームの端をうろついたこともありました。うつ。自暴自棄とはこのことを言うのでしょう。
そんなある日、ネットで一人のカウンセラーのサイトに行きあたりました。わらをもすがる思いとはこのときの心境。すぐにカウンセラーとの面談に申込みました。彼はひたすら私の話に耳を傾けてくれました。ただひたすらにです。
話し終えると、一筋の光が見えていました。前後左右真っ暗闇、暗いトンネル。そこに光が射したのです。衝撃体験でした。「人の心の声にしっかり耳を傾けること」この日を境に私の根っこの部分にドーンと落とし込まれたものです。
第二の人生が始まりました。21年在籍した日立を辞め、ネット系ベンチャーの営業部長として創業メンバーになりました。早朝から深夜までハードな毎日。でも楽しい。
何より自分で仕事をつくっている感覚がたまらなかったです。そこでまた波乱。当時リーマンショックに煽られあえなく倒産。創業から3ヶ月の出来事でした。
一斉解雇、失業。その後中小企業へ再就職。
「このままいくと自分の人生は他人任せのままになる…」
そう思って、起業準備を始めました。会社員を続けながら独立の基盤づくり。その後独立現在に至ります。
「会社員が独立するときの表と裏を知り尽くし、その先にあるものを得る」
この原体験こそ私が天職デザイナーをしている理由です。サラリーマンの自立。自由で、自分らしく、責任をもって、自分サイズのしあわせをつかむ「フリーエージェント」という生き方。そんな仲間を一人でも多く増やしていきたい、その思いで毎日を送っています。
このコラムの最後に、これまで紹介したポイントをまとめたチェックリストをつけました。○×で点数付けができるようになっています。これが120点の方はバッチリ。成功確率120% です。もちろん、120%以下がダメというわけではないのですが、少しでも成功に近づくために、ぜひご活用ください。
また、私自身、ドリームゲート・アドバイザーとして、これから起業する方からの相談も受け付けています。セミナーなども活発に開いています。興味のある方、迷われている方はぜひ、こちらのページをご覧ください。
<サラリーマン特権を生かした起業準備が出来ていますか? チェックリスト>
これまでのコラムの内容をチェックリストにまとめました。まずは下のチェックリストを読んで、当てはまれば「はい」そうでなければ「いいえ」にチェックしてみてください。
起業準備チェックリスト 当てはまるものがあればチェックしてね
1 | 起業準備のために、とりあえず資格を勉強している。 | はい | いいえ |
2 | 起業準備のために、とにかく人脈を作りまくっている。 | はい | いいえ |
3 | 起業準備のために、とにかくいろんな人の意見を聞いている。 | はい | いいえ |
4 | 今すぐ会社を辞めると生活できない。半年も無収入では耐えられない。 | はい | いいえ |
5 | すぐコンタクトが取れる人は100人に満たない。 | はい | いいえ |
6 | 社外には特に人脈がない。自分が主催の勉強会やイベントもしたことがない。 | はい | いいえ |
7 | 会社で所属している部署以外に知り合いは居ない。他の部署の事を知らない。 | はい | いいえ |
8 | 起業しようと考えている商品やサービスを、誰にも使ってもらってない。 | はい | いいえ |
9 | 起業後に実際にお客さんとなる人とは接していない。 | はい | いいえ |
10 | 起業後に使える「実績作り」はしていない。 | はい | いいえ |
11 | 実は何で起業したいのか明確じゃない。 | はい | いいえ |
12 | 本を読んだり、セミナーに参加して満足してしまう。 | はい | いいえ |
いかがでしたか?
すべて「いいえ」という方は、起業の成功確率は100%といえるでしょう。もし「はい」が1つでもあった方は、このコラムを読み直して、もう一度自分自身を振り返ってみましょう。
そして、さらに成功確率120%を目指すなら、以下の質問に完璧に答えられるようにしてください。
起業準備が万全ですか? 質問リスト
1 | 「あなたは何者(何の専門家)ですか?」 |
2 | 「何でこの仕事をしている(しようと思うの)ですか?」 |
3 | 「あなたのお客さまは誰ですか?」 |
4 | 「何を提供するのですか?」 |
5 | 「それを買うとお客さまはどうなりますか?」 |
6 | 「何であなたじゃないといけないのですか?」 |
7 | 「あなたが起業する日付はいつか、明確に答えられますか?」 |
8 | 「起業後にいくら稼ぎたいですか? 明確な目標数字がありますか?」 |