商売の基本は儲け ることも大事ですが、その前に損をしないことです。それに、前年比を意識しすぎた考えをいつまでも引きずらないことです。前年比を上回ることを前提に、収 支計画を立てていくとどこかに無理が生じてきます。
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売り上げ計画
自分の店 を持つと、売り上げ予算を高く立てる傾向がありますが、売り上げ予算は利益が出るのであれば低く組むべきです。運営の精度を高め、無理な販促をかけない、 無理売りをしない、過剰な在庫をつまない。これが売り上げ計画の基本です。過剰な売り上げ計画を立て、いつも未達成になってしまっていては、予算の意味を なしてません。予算は確実に達成可能な目標であるべきなのです。同時に売り上げ計画以外に、経費計画、人件費計画、販促費計画、在庫処分費計画など、起こ りうることすべての項目の計画を必ず立ててください。
収支計画
まず損をしない分岐点売り上げや、経費目標を明確にします。これは携わっているスタッフ全員が認知したほうがいいでしょう。全員で収益を上げていくのだと いう一体感が、あらゆる経費やロスを撲滅できる体質を作る第一歩になるからです。売り上げを無理に上げて収支を合わせるのではなく、無駄を徹底的に取り省 いていって収支を合わせるぐらいの気持ちをまず持ってください。そのためには「過剰な投資や経費は一切かけない」ということが必要です。ちょっと儲かった ら大枚をはたくような経営では、永久に大きくもなりませんし、精度の高い経営もできません。
収支計画で意外に大事 なのが、キャッシュフローです。表向きは黒字でもキャッシュがなければ経営は成り立ちません。いくら手持ちの資金があり、実際にいつ入金になり、いつ支払 うべきなのか、その他の経費等はいつ引き落とされるのかなどを日計ベースで確実に把握してください。
それと、経営者として決算書 や損益計算書ぐらいは作れるようにしましょう。誰かに経理をまかせっぱなしなのはだめですよ。
