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物販の店舗運営はなぜ週間ベースなのか
締め支払いは月間ベースです。しかし、店舗の運営は土日があるために月末が何時来ようが週間ベースになります。お客様は土日型であれば、土日に来店され る可能性が高いでしょう。
月末に棚卸をすることに決めているところでも、土日は棚卸作業をはずし、販売に専念する必要があります。
消費者 は売り手側の論理を通さないということです。
ですから販売の予算なども週間単位で組みます。
今週はどのくらいの販売予定で、そのために週 明けは何をするのかという具合です。
一週間の行動事例
月 曜日
先週までのデータを分析します。数字と現象を言葉で表したもの両方が分析対象です。データを元に今週何をするのか、どういった 発注をするのか決め、アクションをします。
火曜日
月曜日の計画 を受けて、売場の中を修正します。VMDを変更したり、POPを変更したり、販売方法を変更したりなどです。
水 曜日・木曜日・金曜日
火曜日に修正した方法がうまくいくのかをデータでチェックしながら、修正していきます。
土 曜日・日曜日
販売に専念します。
という流れでしょう。これを毎週年間52回繰り返します。
プロセスを記録する
どういうデータがあったから、どう判断し、具体的にどう変更する のかを行ったということは、記録に残す必要があります。記録に残せば、その結果を受けて、次回に反映する事が可能です。記録に残さないというのであれば、 確実に年間52回分ぐらいどういうプロセスであったのかを空で言えるぐらいでないと店舗運営は無理です。
たぶん52回を記憶するのは難しい ので、ぜひデータにし、分析結果をマニュアルにしてください。
プロセス を販売スタッフ全員で共有する
店長がすべて一人で考えて行うということは非現実的です。週2日休むわけですし、そのほかに展示会やマーケティングなども責務だからです。となると、アル バイトであろうがなかろうがスタッフ全員がそのプロセスを理解し、分担して改善できる事が必要になってきます。運営の成功と継続はひとえに全員が参加して いるということです。
店舗ごとに独自のマニュアル作りを?
マニュアルは作業関係や販売技術的なことを書いたものと思っている人がいるかもしれませんが、もっとも大事なマニュアルは週間単位の運営マニュアルなので す。これはその会社・業態・店舗独自のものです。会社によっては店舗ごとに違うように作っているところもあります。俗に言うスタッフの経験というのも、こ の運営マニュアルが充実してくると「ブレ」がなくなり、経験の長い店長がいなくても店舗の運営ができるようになってくるのです。
販売体制が常時1名ぐらいの店舗でも、店舗運営は前述のように行ってください。