「思い」を育てる技術

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

出題・解説: 羽根 拓也(アクティブラーニングスクール代表)

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多 くの人が夢や希望をもっている。しかし、「思い」はあってもそれをうまく実現できていない人が圧倒的に多い。理由は、自分の「思い」を育てる行為を行って いないからだ。今回は、このコラムでも何度も紹介してきた「アウトプットとフィードバック」の重要性を、自分の思いを育てる技術として紹介してみたい。そ して、その夢実現のための新サービスもぜひ体感してほしい。

 

テレビでハワイの映像が流れれば「あ、将来、ハワイ で生活するのもいいな」と思うかもしれない。新形態のレストランで大成功した人の記事を雑誌で読めば、自分も挑戦してみたいと思うかもしれない。しかし、 そんな「思い」が頭の中に発生しても、それだけで実現へと向かうわけではない。「思い」の実現に必要なのは、その「思い」を育てるということだ。

例 えるなら、小麦粉とパンの関係がそれに近い。小麦粉はそれだけではパンにはならない。必要な材料を加え、何度も何度も「こねる」ことで初めてパンとして食 べられるものになっていく。「思い」も同様だ。「思い」それ自体では「実現」に向かうことはない。必要な情報を加えながら、何度も何度も「考える」ことで はじめて、何が足りないのか、何をすべきかがわかってくる。「思い」を小麦粉のようにじっくりとこねていくことで、より一層「実現」へと向かう可能性が高 まってくるのだ。

自分の「思い」をもっともっと深く「こねる」ために、アクティブラーニングでは「テイクオフ」というトレーニング方法を 指導している。このコラムの第19回でも紹介した。その技法を簡単に説明すると、自分の「思い」を他者にアウトプットして、その相手からフィードバック (=評価)をもらうことによって、「思い」を発展させていくという技法だ。何も難しいことではない。しかし、そのシンプルさゆえにその重要性を理解してい ない人が多い。

この技法を企業などに導入するとき、いつも一部の人から決まった反応が返ってくる。「え?それだけですか?自分の考えを相 手に伝えて評価してもらうことにそんなに意味があるんですか?」中には、「こんなことをわざわざ研修でやる意味がわかりません。」と嫌悪感すら示す人もい る。

いつものことなので、我々は慌てない。「まあ、そう言わずに一度、言われたやり方でやってみてください。予想以上の手ごたえが得られるはずですよ。」

トレーニングが始まる。一人目の相手にアウトプットを行い、相手からフィードバックをもらう。そして二人目の相手に新たなアウトプットを行い、別のフィードバックをもらう。

一 人目のアウトプットを終える頃から、受講者の態度は変わってくる。大きくうなずいたり、一生懸命に反論しようとしたり…なんとか相手を納得させようと、身 振り手振りも大げさに白熱した議論を繰り返す人も出てくる。この辺りから、だれもが少しずつ、アウトプットとフィードバックの持つ意味を理解し始める。感 想を聞くと「そうですね。確かに相手に自分の考えを伝えると、その途中で自分の考えがまとまってきたり、新しい『気づき』がおこったりしやすくなります ね。」という声が出てくる。

「思い」を他者にアウトプットし、フィードバックをもらうという行為には、想像以上に大きな効果がある。単純 にあれをしたいこれをしたいという「思い」が頭の中にある状態では、それは感覚的なものにしかすぎない。しかし、これを他者に伝えるという行為を通して、 「なんとなく」が形に変わってくる。「思い」を伝えるという行為そのものに、小麦粉をこね、パンへと変わっていく効果が含まれているのだ。

我 々は、自分で思っているほど、普段、「考える」ということをやっているわけではない。実際は、驚くほどやっていない。「なぜ今の仕事をやっているのか?」 という問いに対し、即座に満足の行く回答を導き出せるだろうか?実際これまでに、少しでもそんなことを考えたことがあるだろうか?

毎日やっていることに対してでさえ、我々は明確な考えをもっていない。日々の生活が今ひとつ不満足であるのは、そのあたりに原因があるのかもしれない。

小 麦粉を練るためにもっとも簡単な方法は、他者を使ってのアウトプットとフィードバックだ。今日からでもすぐにできることである。試しに一週間でいい。「今やっ てる仕事の意味は、こういうことだと思う。」「起業に興味があるんだけど、どう思う?」といった、なんとなく思っていたことをアウトプットしてみよう。様 々なフィードバックをもらっていくうちに、少しずつ「思い」が育っていくのを実感できるだろう。

さて、周囲にアウトプットできる人がいな いという人に朗報である。ドリームゲートでは、インターネット上で気軽にアウトプットできるユニークなメールサービスを開始した。「つっこめーる」とい う。「つっこめーる」は、自分の友人・知人や全国のドリームゲートユーザーと、文字とおり「つっこみ」あうことを通して、自分の夢の実現を促す画期的なイン ターネットサービスだ。世界でも類をみないこのサービスで、24時間アウトプットとフィードバックが可能になる。早速あなたの「思い」をアウトプットして みてほしい。

 

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 【羽根 拓也 プロフィール】

日 本で塾・予備校の講師を勤めた後、1991年渡米。ペンシルバ大学、ハーバード大学等で語学専任講師として活躍。独自の教授法はアメリカでも高い評価を受 け、94年、ハーバード大学より優秀指導賞(Certificate of Distinction in Teaching)受賞。「知識を与える教育」から、「自己成長力を向上させる教育」こそが、世界に求められていると考え、97年に東京に「アクティブ ラーニングスクール」を開校。これまで日本にはなかった「自己成長力」を育成する教育機関として各界より高い評価を得ている。独自の教育理論えおその指導 方法に、有名企業、政府関係機関、教育機関などより指導依頼が絶えない。

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