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そのビジョンは自分の言葉かどうか
起業をしてすぐにビジョンを考えはじめることはいいことです。ただ、そのビジョンはいったいどこから産まれてきたかというのは、大きなポイントになりま す。学生という短い人生の経験の中からでてきたビジョンです。よくあるパターンは、よく聞いたような耳心地のよいビジョン。壮大で、誰が聞いても、「とり あえずはいいんじゃないか」と思うビジョン。ただ、ひとつ問題なのはそのビジョンが耳心地はよくても心に響かないこと。
ビジョンは自分の起業への熱い思いの形です。そのビジョンを自分の言葉で語れなければ、誰がそのビジョンに共感し、事業を進めていけるでしょうか。
つたなくてもいいと思います。できるだけ自分の言葉で語りかけたビジョンであって欲しいと思います。
後付で十分
学生起業家のパターンとして、ビジョンを気にせずに起業をする起業家がいます。「それはよくないよね」なんてことを言うつもりはありませんし、むしろビジョンなく起業する方が学生起業家ではごくごく一般的ではないかと思っています。
昨日も今日も明日も学生で起業をしたからビジョンがいきなり語れる、なんて思ってはいけません。最初はあいまいでぼやけているその思いは、起業人生をつん でいく中でしだいにできあがっていくものでしょう。起業して3年経って、5年経って、やっとでてきた自分の思いでいいのです。学生、という身分がなくなっ て、普通の起業家の仲間入りをしてからでもいいのです。
それまでは自分が思うことを自分の言葉ではっきり伝えること、それだけできていれば十分です。ビジョンは後付でいいんです。