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受託制作はありかなしか
学生起業に関わらず結構多いパターンが受託制作のパターン。学生はIT系というかホームページ制作、システム開発、というのが多く見られます。元 々学生時代に趣味やサークル活動の一環でホームページを作ったりシステム開発を行っていたものを活かして起業、という形は非常に行いやすいのです。
一般的に、受託制作はその性質上、「食いつなぎやすい」という部分があります。学生から見れば、通常の家庭教師などのアルバイトと比較すると受託制作はあ まりにも稼げる「アルバイト」になります。起業をして事業として行っているものを「アルバイト」ととらえることがよいかは別にして、学生の視点からみれば たくさん稼げるということは十分すぎる動機になるのです。
過去の学生起業家をみていても
・大学の学費を捻出するために受託制作で起業した。
・大学にはいきたいが、家族を養うために起業した。
・大学在学中に、家族を養う必要がでてきたために起業した。
・アルバイトより割りがいいので起業した。
・アルバイトをしていて、自分でやった方が儲かるので起業した。
というのはよく聞く声としてある。
ぜひは別にして「やりやすい」というのが、学生起業に受託制作が多い理由かもしれません。
よくぶつかる壁として
学生にしては、多くのお金をもった状態になる受託制作をする「学生起業家」。大学在学中はいいのですが、その後ひとつの壁にぶつかることになることが多いのです。
・卒業したら社会によくある受託制作の一企業になるので競争に勝てない。
・社会人としてみたときに飛びぬけて割がいい仕事とはいえなくなる。
・受託制作をずっと続けていいものか、と自問自答するようになる。
というのはよく聞く声です。
学生起業家のいいところは、学生の間なのである程度将来に対しての試行錯誤ができる点です。それゆえ、学生の期間を過ぎてしまうと試行錯誤の結果を、自分だけでなく周りからも求められることが多いのです。
それをプレッシャーととらえて将来に不安を抱えてしまうこともある。逆に、試行錯誤の末、より明確な将来を見つけて突き進むこともあります。
社会に出ればいずれぶつかる壁。であるなら、先にぶつかってしまった方がいいと思うのはどうでしょうか。