団塊世代の起業・独立 Vol.1 団塊の世代でも、シニアでもない。5L世代だ!

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
クールビズという 言葉ができたことで、カジュアルファッションが定着したように、5Lという言葉ができることによって、50代、60代に対する概念を変えていきたいので す。

 昔とは明らかに違う今の50代、60代。「団塊の世代」や「シニア」という言葉にも、手垢がつきすぎている。そこで、 もっと前向きに生きるための言葉「5L(ファイブエル)」をつくりました。

 

人 生を変える5つのL

 私は「団塊の世代」という言葉が好きではありません。団塊はもともと「かたまり」という意味ですから、そこには理念 がありません。しかも、濁音から始まる言葉には、あまり人間にとって快適なものはないのです。例えば、地震や強盗、それから税務署(!)もそうです。

  かといって、シニアという言葉も好きではありません。アクティブシニアやクリエイティブシニアなどと使われることも多いようですが、しょせん「シニア」で す。シニアは、大阪弁で言えば「死にや」を連想します。それから「死NEAR」、死が近いというようにもとれる。だからこの言葉自体に、あんまり前向きな イメージがないのです。

 そこで、もっと前向きな言葉はないかと考えたのが「5?(ファイブエル)」です。言葉ができることで概念は変わり ます。クールビズという言葉ができたことで、カジュアルファッションが定着したように、5?という言葉ができることによって、50代、60代に対する概念 を変えていきたいのです。言葉を普及させるための媒体として、フリーペーパー「5?」も発行しています。

 5?は、人生が10?(リット ル)だとしたら、まだ半分という意味です。僕は120歳まで生きると決めているのですが、今60歳なので、人生まだ半分。120歳という年齢のことは別に しても、まだまだやるべきこと、やりたいことはいくらでもあるように思っています。そういう意味においても、まだまだ人生道半ばなのです。

  そして、もうひとつ。5つのL 「LIBERAL」、「LAUGH」、「LOVE」、「LINK」、「LIVE」です。そこにはこんなメッセージが込められています。さあ、寛大な気持ち で、笑ったり、恋したり、人と繋がって、おもしろおかしく人生を過ごそうではありませんか!
 

年甲斐もなく生きよう

 かつての日本では、60歳を過ぎた老人を山に捨てにいきました。実際に、 長野県には姥捨という駅がありますし、『楢山節考』もまた伝説ではありません。今は幸いにも、口減らしのために老人を捨てるような、そんな時代ではなくな りました。たとえ、今の60歳を捨てに行ったとしても、まあ間違いなく帰ってくるでしょう(笑)。

 『サザエさん』に登場する波平さんは 54歳です。一昔前の典型的な54歳が波平さんとするならば、今の団塊の世代を代表するキャラクターである「常務島耕作」は58歳。これだけ、キャラク ターが変わってきているのです。ですから、昔の50代60代で今の時代を語ってはいけません。「40歳にして惑わず、50歳にして天命を知り、60歳にし て我が耳に従い…」ともいいますが、平均寿命が延びているのですから、これも少し年齢をずらして考えたほうがいいでしょう。

 いずれにせ よ「もう50歳だから」「もう60歳なのに」と考えないことです。映画が安くなる、バスが無料になると喜んでいる場合でもありません。(確かに、少しはう れしいのですが)。それよりも、いくつになっても胸の大きいお姉ちゃんをじっと見ているような、そんな色気を忘れない生き方のほうが素敵だと思うのです。 色気だけではなく、あらゆる「欲」を失わないということ。悟ってしまってはダメなのです。年甲斐もなく生きるということが絶対に必要だと私は思っていま す。ですから、間違っても、ループタイなどをしてはダメですよ。

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