今回ご紹介する磯部社長は、私の前職(株式会社パソナ)で上司だった女性です。凄腕のコーディネータとして社内でも活躍されていたので、独立したとの情報 にびっくりしたのと、やっぱりと思ったのと、両方ありました。それも、人材業とはまったく関係のないサービスを展開しています。
現在は、アパレル関係の仕事をされているご主人からもアドバイスをもらっているとのことですが、家庭と起業の両立もさらっとこなしている姿が、昔見た仕事ぶりからも伺えます。
磯部社長にインタビュー
〈川崎〉会社の業務内容の説明をお願いします。
〈磯部社長〉カナルアは、オリジナルフィットネスウェアの企画・生産・販売をしています。
現在は、バレエ・ジャズなどのダンスや、エアロビクス・ヨガのレッスンウェアが中心です。
大きな特徴としては、
1. 経験から生まれたデザインは、動きやすくファッショナブルなシルエット。
2. 好きなパターンと生地を選び、注文いただいてから国内生産するセミオーダー。
3. しかも価格は、リーズナブル。
〈川崎〉前職とはまったく違うお仕事ですが、それまでのスキルはどこかに活せていますか?
〈磯部社長〉前職では、人材ビジネスに長く従事しておりました。そのなかでIT、研修、教育、営業など、多くの職種を経験したことが役立っています。
OAスキル、営業力、経理業務は実際の業務に大変プラスとなっており、前職での人脈は大きな助けとなっています。
〈川崎〉ニッチなサービスを見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
〈磯部社長〉大きなことよりも、身近なことに視点を向けること。いわゆる常識に捉われない自由な発想を心がけることと考えます。
大前提としては、常に「何かしたい」とアンテナを張っておくことですが、「なにか、商売や仕事になることはないか?」よりも「自分にとって、こんなことがあればいいな」を見つけることではないかと思います。
実際、私自身は、「自分がレッスンで着たい、おしゃれでスタイルがよく見えて、軽くて荷物にならず、お洗濯が簡単なウェアがほしい」と考えたことが、このビジネスで起業したきっかけでした。
〈川崎〉仕事をする上で大切にしていることはなんですか?
〈磯部社長〉仕事においては、組織のなかでも、単独で仕事をしていても、重要なことは同じです。
迅速な対応などの「時間」、相手に対する「約束」、継続することでの「信頼」の三つが私にとって仕事の基本であり、重要な三つです。
そして、何事にも誠意を持って対応することが、仕事において重要である、と考えています。
〈川崎〉皆さんに一言お願いします。
〈磯部社長〉長い人生のなか、始まる前から結論をあれこれ予測しないで、興味や関心を持ったら、いろいろな事柄に積極的に挑戦してほしいと思います。必ず、自分にとってプラスになります。
そして、そのなかから、本当に自分のやりたいこと、好きなことを見つけてほしいと思います。
自分自身に、大いに選択肢を与えていってほしいと願っています。