- 目次 -
モバイルがPCを凌駕する!?
『インターネット利用におけるモバイル化がさらに進展。移動端末からのインター ネット利用者数がパソコンからの利用者数をはじめて逆転』06/5/19に総務省が発表した「通信利用動向調査」のニュースリリースです。
■個人のインターネット利用端末について、携帯電話等のモバイル端末利用者数が前年末から
1,098万人増加（18.8％増）して推計6,923万人
■パソコン利用者数（推計6,601万人）をはじめて逆転
■インターネット利用者（推計8,529万人）の過半数（57.0％。推計4,862万人）は
パソコンとモバイル端末を併用
さてこの調査結果、"インターネット"の話で、WEBに限定した話じゃないんです。つまり電子メール利用も"インターネット 利用"に含まれてます。
「へー。みんなケータイからメール送るようになったからね」
もしかすると、そんな風に思われるだ けなのかもしれません。でもわたしは、いよいよインターネット利用のパラダイムシフトの兆しが出てきた、とワクワクしてます。
｢常識｣は本当に｢常識｣か？
事実、いま仕事をするなかで見聞きするさまざまなデータや利用者の 声などを見ていると、「PCインターネットには興味がない。なぜなら、ケータイで十分用事が足りているから」という態度の人たちがかなりいるのを感じま す。しかもそれは一日中ケータイをいじっているような若い女性層ではなく、中高年の女性だったり、中年男性だったりする。
「え？ そんな人 たちもインターネット利用するんだ？」
そういう属性の方々が、意外やケータイ限定のインターネット利用者になっているんです。ドリーム ゲートのこのサイトを見ているような20～30代ビジネスパーソンや大学生の皆さんには、正直、ピンと来ないかもしれません。ケータイのWEBと聞けば 「ノロい、パケ代がかかる、制約が多い」。どう考えてもPCの方が格段に便利です。
｢ケータイだと、検索がイマイチ使い勝手悪い。PCでグ グる（googleで検索する）のが常識」
｢画像が小さくて、ケータイWEBって見る気がしないんです」
たしかにそのとおり なんです。でも、それはPCとケータイを比較できる人にとっての｢常識｣。インターネットは検索に便利なツールですが、検索しなくても楽しめることはあ る。画像が大きいほうがいいサービスもありますが、ない方がわかりやすいサービスもある。逆にケータイインターネット利用者の｢常識｣を突きつけられる と、ちょっとびっくりするかもしれません。
｢ECショッピングは夜にリラックスして、ベッドで寝転んで楽しむのが常識｣
｢電源入れ て立ち上がるまで何分かかります？ PCって見る気がしないんです」
あたらしいコミュニケーションメディアが登場すると、しばらく新メ ディアは冴えない顔をしているものです。でも、あるとき、利用者とメディアとのチューニングがぴたりと合うタイミングが来る。すると急激に影響力が増して 旧来からの常識とメディアをアッサリひっくり返してしまう。新聞からラジオへ、ラジオからテレビへ、テレビからPCインターネットへ、固定電話から携帯電 話へ・・・メディアのパラダイムの潮目には必ずそういうストーリーがあるように思えるのです。
新しいケータイにも気をつけろ!
だから、PCインターネットに慣れ親しんでいるあなたにはぜひ お伝えしたいんです。｢ケータイには気をつけろ！｣と。
総務省のデータが表すとおり、すでに利用者数はPCを抜きました。利用者の多く が、PCよりもケータイからインターネットを使いたいと考えているんです。あなたが、ちゃちくて、ちっぽけで、取るに足らないオマケみたいなものだと思っ ていたケータイのインターネットが、いまやPCより支持されてる！パラダイムがガラリと変わるまで、もう、そんなに時間はかからないでしょう。
そして、すでにケータイを仕事にしている人、ケータイで起業しようとしているわたしやあなたには、自戒の意味を込めて言っておきたいんです。｢新 しいケータイにも気をつけろ！｣と。
以前にお伝えしたとおり、課金ケータイコンテンツブームの頃とはビジネスのしくみ が大きく変わりました。3.5G端末が、新しいケータイキャリアが、新しいブラウザが登場しようとしています。海外のケータイ業界も進化しています。日本 のケータイ産業は、いつまでもトップランナーでいられる保証はない。あなたの、わたしの｢常識｣は、いつまでも｢世の中の常識｣ではないのです。でも、だ からこそ、おもしろいんです。ケータイ起業がエキサイティングなんです！
抽象的なお話になってしまいましたが、次回はもうちょっと具 体的なお話をしますね。
