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社長が忙しくてなかなかつかまりません
新規で契約条件を交渉 することがあるかと思いますが、契約書案をお送りして、担当者レベルでは内容にOKをもらっているのですが、肝心の社長がつかまらず、なかなか押印をいた だけないということがあると思います。特に大きな会社を相手にするような場合、社内の押印申請や稟議の手続きに時間がかかるのはよくあることです。
そろそろ始めないと仕事に影響が出ます
契約交渉に時間を取られていると、実務担当者レベルで 問題が出てくることがあります。お客様を紹介して何割かのお金をもらうような契約の場合、お客様から早くして欲しいと言われてしまうとどうしても動かざる を得ない状態になってしまいます。
実際に紹介してみると
お客 様の紹介が終わり、請求書を発行してみて初めて、「この報酬は高すぎる」と言われてしまいました。案の定、担当者が契約書自体を社長に渡していなかったの です。その担当者からは、「ただ紹介しただけでたいしたことはしてもらっていませんし、コストもほとんどかかっていないのですから、この程度のお礼で十分 なはずです」という開き直ったような発言が。
紙の重要性を再確認
いざ商品を提供してしまうと、それを返してもらうことができないものや、目に見えにくいサービスは相手に提供してしまうとそれっきりです。その時点でお金 の面や支払条件などがきちんと決まった状態でないと、相手にとってはタダでもらっても同然になってしまいます。たとえ口頭で契約が成立するとはいえ、実際 に裁判をやってみても言った言わないの水かけ論になってしまいます。
取引相手にとっても気持ちよい取り引きにしてあげるためにも、 条件についてはきちんと事前に紙で合意し、勝手に撤回できないようにしておく必要があります。どうしても押印や合意を引き延ばす場合は、そもそも 相手の都合ですし、もともとお金を払う気がないと思った方が身の為です。相手にとっても重要な取り引きであれば、何とかして押印して合意するはずですの で、おかしな取引先に捕まって大損をしてしまうことがないようにしましょう。
攻めるだけで、守りを固めていないと、知らず知らずの間に財布に大きな穴が
開いていることがあります。ちょっと立ち止まって周りを見渡してみる余裕も
成長企業の経営者に必要な資質のひとつです。