売れる起業家のためのブランディングガイド -選ばれるための戦略とは?-

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 龍輪 誠

これから起業を考えている皆さん、こんにちは!ドリームゲートアドバイザーの龍輪 誠(たつわ まこと)です。私はあめとつち株式会社の代表としてクリエイティブ・ディレクターというお仕事をしています。企業のマーケティング戦略、デザイン戦略をはじめ、ブランドビジネス全体の指揮官という立場から、これまで様々な企業の事業立ち上げ、ブランド構築などを支援してきました。

そして、私自身も皆さんと同じ経営者の一人。事業規模に関わらず、ビジネスを成功に導くためには、優れたブランディングが欠かせません。ブランディングとは、企業や製品が他と差別化され、顧客に対して一貫したイメージや価値を提供すること。

起業においても、成功するためには、単に優れた商品やサービスを提供するだけでは不十分です。ブランド力が高い企業は、顧客の選択肢の中で優位に立ち、売上や利益の増加にもつながります。

本記事は、ブランド構築の基本から、顧客体験を向上させるマーケティング施策、そして、ブランディングデザインの重要性まで、「選ばれ、売れるための戦略」を分かりやすく解説します。

起業後、どうブランディングしていけば「売れる」のか?

まず、「売れること」と「ブランディングの重要性」について理解を深めていきましょう。

ビジネスにおいて、成功を収めるためには「売れること」と「ブランディングの重要性」を理解する必要があります。特にこれから起業をしようとしている方にとっては、この二つの要素をどのように結びつけるかが鍵となります。この記事では、売れることとブランディングの関係性を分かりやすく解説し、その具体的な戦略について詳しくお話しします。また、「マーケティングとブランディングの違い」についても触れながら、混同させないためのポイントもおさえておきましょう。

売れることとは?

はじめに、「売れる」とは何かを考えてみましょう。売れるとは、消費者があなたの商品やサービスを購入することです。これを実現するためには、いくつかの基本的な要素があります。商品の品質、適正な価格設定、そして効果的なマーケティング戦略がその三本柱です。

そこで、まずは「売る」と「売れる」が違うということについても、理解しておきましょう。「売る」は、こちらが行動をすること。一方で、「売れる」は、相手に行動を起こしてもらうこと。売れるブランディングには、相手の「理解と合意」が大切なのです。

ブランディングの重要性について

次に、ブランディングについて考えてみましょう。ブランディングとは、商品やサービスに対する顧客の認識やイメージを構築するプロセスです。強力なブランドは、消費者に信頼感や親近感を与え、競合との差別化を図ることができます。ブランディングは、単なるロゴやデザインにとどまらず、企業の価値観や理念、顧客との関係性など、幅広い要素を含みます。将来的に経営を安定させ、売れ続けるためにも、優れたブランディングが欠かせません。

混同しがちなマーケティングとブランディングの違い

ここで、マーケティングとブランディングの違いについて明確にしておきましょう。多くの人がこれらを混同しがちですが、両者は異なる概念です。

マーケティングは、「商品の売上を増やすための戦略や活動」を指します。市場調査、広告、プロモーション、価格の設定、流通チャネルの選定など、消費者に商品を認知してもらい、購入してもらうための具体的な活動や、売上を増やすための計画・選定・開発も含まれます。

ブランディングは、「顧客の心の中にあるブランドのイメージや認識を構築するプロセス」です。ブランドの価値観や使命を伝え、顧客との感情的なつながりを築くことが目的です。ブランドは、長期的な視点で顧客のロイヤリティを高め、信頼関係を築くためのものです。

つまり、マーケティングは「売るための活動」であり、ブランディングは「顧客に信頼され、選ばれるための活動」と言えます。両者は補完関係にあり、マーケティング活動を通じてブランディングを強化し、ブランディングによってマーケティングの効果を高めることが重要です。そこで、ビジネスにおいては、両輪が必要となり、売ることを考えるよりも大きな枠組みの概念でブランディングを考えなければならないということなのです。

最近は誤解を招く記事をよく見かけますが、マーケティングはデジタルや調査・分析という一部の手段だけでなく「売れる仕組み、勝てる仕組み」を築くための活動です。手法として、戦術となるAD(広告)、SP(セールスプロモーション)、PR(パブリックリレーションズ)があり、マーケティングやブランディングの中でも、異なる役割と目的を持つ重要な要素となります。それぞれの違いを明確に理解することで、効果的なマーケティング戦略の立案と実行が可能になります。

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小さく起業し、成功を手にするための実践的な戦略のヒントとは?

ターゲットを見極めて競争に勝つ!顧客理解と差別化の極意

起業の成功には、まずターゲット顧客を正確に理解することが不可欠です。商品やサービスを誰に届けたいのかを考え、顧客層の年齢、性別、趣味、ライフスタイル、消費行動などを分析することが重要ですが、スタートアップの初期段階では、あまり詳細な分析が難しいこともあります。そのため、市場での反応を見ながら徐々に具体化していく方法も有効です。特にニッチな市場での商品やサービスでは、ターゲットが自然と絞られることもあります。

次に、競合他社との差別化を図るために、自社の独自の価値提案(USP: Unique Selling
Proposition)を明確にしましょう。他社にはない、自社ならではの強みや魅力を打ち出すことが大切です。例えば、単に「品質やデザインにこだわった製品」とするのではなく、「環境に優しい持続可能な素材を使用し、地域の職人と協力して製造した唯一無二のデザイン」といった具体的な差別化ポイントを設定することが求められます。このような具体的な差別化により、顧客に対して明確な価値提案を行い、他社との差別化を図ることができます。ターゲット客にとって「唯一の選択肢」となるための戦略を立てましょう。

その際、ブランドのストーリーも非常に有効です。ブランドが持つ独自の背景や成り立ち、理念をストーリーとして伝えることで、顧客と感情的なつながりを深めることができます。例えば、「創業者が困難を乗り越えながらも、自らの情熱で作り上げたもの」というようなストーリーは、顧客に対し商品価値を伝え、ブランドへの忠誠心を高める効果もあります。独自の物語を通じてブランドの個性を際立たせ、顧客の記憶に残る印象を与えましょう。

まとめ

「売れること」と「ブランディング」の密接な関係性とは?

強力なブランドは、商品の売上を増加させるだけでなく、長期的な成功を支える基盤となります。ブランド認知度が高まると、消費者が商品を選ぶ際の選択肢に自社の商品が含まれる確率が増えます。知名度のあるブランドは、消費者に信頼感を与え、購入意欲を高める効果があります。また、強力なブランドは価格競争に巻き込まれにくくなります。

消費者は、価格だけでなく、ブランドの価値や信頼性を重視するようになるため、多少高価でも購入してくれる可能性が高まります。さらに、ブランドに対するロイヤリティが高い顧客は、リピート購入や口コミでの紹介を積極的に行います。これにより、新規顧客の獲得コストを削減し、安定した収益を確保することも期待できるのです。

この一連のプロセスにおいて大きな役割を果たすのが「デザインの力」です。例えば、ロゴやカラー、フォントなどの視覚的要素がブランドの第一印象を決定し、顧客の記憶に強く残ります。

また、マーケティングはオンライン施策だけではなく、リアルな世界でも使います。パッケージデザインや空間デザインなども、「ブランディングの成功」には欠かせません。例えば、パッケージのデザインが魅力的であれば、商品が棚に並んでいるときに目を引き、購入意欲を刺激します。店舗や会場の空間デザインがブランドの世界観を反映していると、顧客はより一層ブランドに対して親近感を抱くことができます。

そして、ストーリーの力も重要です。ブランドのストーリーがデザインと一致することで、顧客により強い印象を与え、ブランドの魅力を高めます。ストーリーをデザインに反映させることで、商品やサービスが特別なものとして感じられ、顧客の購買意欲がさらに高まります。デザインとストーリーの統合が、ブランドの成功を引き寄せる鍵となります。

ビジネス成功を引き寄せるための最短ルートとは?

起業初期においては、リソースや時間が限られているため、無駄なコストをかけずに効率的に進めることも重要です。そこで、ドリームゲートのような専門家の助言を受けることで、試行錯誤の時間を短縮し、より効果的な結果を得ることが期待できます。

弊社、あめとつち株式会社も、ブランディングデザインのプロフェッショナルとして、多くの起業家を成功に導くためのサポートを行ってきました。私たちのアプローチは、クライアントのブランドビジョンや価値を深く理解し、それを具現化するための創造的かつ戦略的なデザインを提供することを得意としています。私たちの専門チームが手がけるデザインは、単なる視覚的な魅力だけでなく、ブランドの核心となるストーリーやメッセージを効果的に伝え、顧客の心に響くものとなります。これまでメガバンクをはじめ、学校や医療機関、アパレルやコスメブランド、飲食業界に至るまで手掛けており、ブランド実績も豊富です。

業種や事業規模、オンライン・オフラインを問わず、皆さんの最短距離をお手伝いします。

まずは、起業の第一歩として、気軽にお問い合わせください。

執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 龍輪 誠 / あめとつち株式会社

キャリア25年以上の実績を誇る、ブランディングの専門家。ロゴやウェブサイト、商品のデザインはもちろんスペースデザイン、広報・PR支援など幅広く手がけます。商品をもっと売れるように刷新したい、もっとPRしたいと思ったらご相談してみてください。親身に相談に乗ってもらえるでしょう。

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ドリームゲートアドバイザー 龍輪 誠

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