2月17日に発表された19年10~12月期の実質GDPは、前期比の年率で6.3%減と大きく落ち込みました。新型肺炎の影響、個人消費の落ち込みを考えれば、5月に発表される1~3月期の数字も期待できず、日本経済は不況に陥る可能性が出てきています。
このようなタイミングでは、起業をする場合でも、融資を受けたり、数百万円単位の大きな資金を投入したりすることは避けたいと考える人が増えることと思います。ますます、すでにもっているパソコンやスマホ、ネット環境を利用した小さなスタートアップや、ギグワーク的副業が注目されるようになるでしょう。
今回のコラムでは、そんな「働き方の転換期」に生きる私たちが注目すべき、「今の時代だからこそ成功しやすいビジネスアイデア」について考えてみたいと思います。
あらためまして、こんにちは。皆さま、こんにちは。私はドリームゲートアドバイザーを務めております新井一(あらいはじめ)と申します。会社員のまま起業準備を進めることができるコミュニティ「起業18フォーラム」を運営しています。
さいきん、YouTubeなどでは、「2020年注目のビジネス」や「2020年の副業アイデア」などのテーマの動画をよく見かけるようになりました。※ 私自身もYouTubeから動画を配信しています → 次に来る【起業・ビジネスアイデア!】の見つけ方ベスト3(2020年)
さまざまな人が、さまざまな情報を発信していますので、「一体何が本当なの?」「どれも胡散臭い」と感じている方も多いのではないかと思います。ですので、ここでは、起業18フォーラムでも実践者が多い、米国でも注目を集めている、今年、高確率で成功できるビジネスを3つほどご紹介してみたいと思います。ぜひ、最後までお読みください。
- 目次 -
米国でも注目! 2020年に来る、小さな起業ネタ・ギグワーク
1.SNS運用/広告運用代行
言うまでもないことですが、今はSNS全盛期です。これまでGoogle広告を活用していた企業もSNS広告を併せて運用するようになっています。また、これまでSNSをビジネスで活用しきれていなかった中小零細企業や個人事業主も、ターゲティングに優れ費用対効果が高いSNSマーケティングを活用しなければ、戦えない状況になっていくでしょう。
もしあなたが、個人的に、FacebookやInstagramを上手に活用できているのでしたら、その経験、ノウハウを活かして、誰かに代わってSNS運用を代行してあげることができるかもしれません。
中小零細企業や個人事業主は、SNS運用に多くの時間を割くことができません。フォロワーを増やす投稿を考え、画像や動画素材を用意し、コメントにリプライし、反響を分析する、、下手をすれば週に20~30時間も費やすことになり、きちんと活用できないのです。そんな人をサポートできませんか? 毎月定額で引き受けても良いでしょうし、プラスで成約コミッションをもらっても良いかもしれません。有料広告の出稿のお手伝いでしたら、広告費用の数パーセントをいただく形もできるでしょう。
2.動画編集/裏方
すぐ先に迫った5Gの普及を見据え、今、YouTubeなどを始めとした動画投稿サイトで、自らのコンテンツを発信する企業、個人が急増しています。これまでの子供向けエンタメ系コンテンツのブームは収束方向にあり、今は大人向けの3~5分の教育動画「マイクロラーニング」の発信が新たなブームになりつつあります。
スマホ1台あれな、撮影も編集も可能な動画なのですが、やはり、視聴者を増やし、視聴維持率を高めようと思うなら、テロップや効果音、サムネイルなどに工夫を凝らさなくてはならず、動画編集スキルの需要は益々高まっています。
動画編集と聞くと難しい作業のように感じますが、実際は手軽に高度な編集が可能なアプリ、ソフトウェアがいくつも開発されており、スキルもYouTubeで無料でいくらでも学習することができます。多くの人にとって「面倒」な作業であるだけに受注単価も高く、ゼロから学んで始めても良いと考える人には、とてもよいギグワークでしょう。
3.動画コンテンツ配信(YouTuber)
最後、3つめは、裏方ではなく演者側であるユーチューバーです。ユーチューバーと聞くと、もう古い、飽和していて稼げない、という印象を持つ方もいらっしゃると思います。ですが、前述の教育系動画を始めとし、未開拓のジャンルはまだまだたくさんあります。必ずしも顔を出す必要もありませんし、アイデアひとつでまだまだコンテンツは生まれてくるでしょう。
従来のユーチューバーとの違いは、それぞれの発信する動画のテーマが、よりニッチで専門的な分野に向かうということです。つまり、登録者100万人レベルの大規模チャンネルになるのではなく、かつてのケーブルテレビのようなコアなファンを囲っていく存在になるということ。それはつまり、広告による収益化を目指すよりも、動画視聴者を自社のサービス、たとえばオンライン講座のようなものに誘導することを目的とするような使い方をするユーチューバーが増えていくことになるでしょう。
あなたの体験を発信すれば、それは立派なコンテンツになります。教育系だけでなくても、たとえば、毎日の介護生活について発信するだけでも、これから介護を始める必要が出てきた人にとっては貴重な情報であり、コメントなどを通して繋がりを持てれば、それを心の支えに頑張れる人も出てくるはずです。あなたが発信できることも、きっとあるはずです。
まとめ:小さな起業・スタートアップ成功の秘訣は「流れに乗る」こと
いかがでしたでしょうか? 今年、米国でも注目されているギグ、3つをご紹介させていただきました。どれも大した初期費用が掛からない、そして、2020年ならでは、今がタイミングというビジネスです。
設備投資もせず、人も雇わず、手持ちの資源だけを活用して始める「小さな起業」をスムーズに成功させるには、「今の流行りに乗る」ことが大切になります。市場を創り出そう、世の中に啓蒙しよう、そんなことを考えても、お金もなく影響力もない私たちには実現できません。
これ以外にも、今年ならではのビジネスはたくさんあります。今、世の中がどういう流れになっているのか、そこから生まれる需要は何なのか、さらに、始めるのに大きなお金が掛からないことは何なのか、探せばきっと、あなたにできることも見つかるはずです。
ぜひ、一歩踏み出してみてください!
執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 新井 一
(パーソナルビジネスブレインズ・コンサルティング事務所 代表)
起業18フォーラムの代表を務められている新井アドバイザー。会社員時代に起業した経験をもとにしたアドバイスは多くの支持を得ております。
2007年から独自のマーケティング理論を基にした集客メソッドを公開。全国で1,000回を超えるセミナーや10,000件以上の相談に応じるなどの実績を豊富にお持ちです。
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