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事業経験ゼロの主婦から依頼された資金調達のお手伝い
「キャンピングカー販売事業を始めたい」という主婦から、資金調達に関する相談を受けました。
キャンピングカーの仕入れルート、販売ノウハウは持っている。
成功させる自信はあるが、手持ちの自己資金だけではスタートアップできないのだと言います。
相談に来られる前、ご自身で国民生活金融公庫(現・日本政策金融公庫)と信用保証協会に相談にいったらしいのですが、断られてしまったのだそう。これまでに事業経験がまったくなく、ここ5年間は専業主婦をしていたので、当然の結果だったといえるでしょう。
そこで、「何とか起業に必要な資金を調達するための方法を考えてほしい」と。
事業計画は有望と判断し、個人投資家にターゲットをシフト
彼女が作成した事業計画を見せてもらったところ、期待が持てる内容であると判断。
そこで、金融機関ではなく、投資家から資金を募るという提案をしました。
事業計画を練り直してブラッシュアップし、投資家向けの資料も一緒に作成。
そしてプレゼンの練習を何度も行い、私がつなげた投資家から、計画どおりの出資額を獲得することができたのです。
その資金をスタートアップ資金に充てて開業し、まずは実績をつくる(売り上げを挙げる)ことに専念。
一緒に展示会やイベントなどに出展しながら、いっきに販売攻勢をかけました。
結果、3カ月で12台を売ることに成功するのです。
そしてその実績をもとに再度、信用保証協会に融資申請したところ、創業融資から1500万円を獲得することができました。
今期年商2億円、来期は4億円を目指す優良企業に成長!
獲得した資金で、販売促進用のモデルカーを購入。
その効果がすぐに生まれ、初年度の販売台数は36台、年商1億5000万円を達成するに至りました。現在2期目で、年商予想の2億円はすでに達成の見込み。
つい最近、本社を移転し、さらに広い敷地に販売センターを構えることができました。
新規事業として、自社ブランドによるキャンピングカー開発も進めており、来期の年商目標は4億円とのことです。
この経営者からは、「融資を断られてあきらめかけていた私を、とことん応援してくれて本当にありがとう」と感謝されました。「まさか投資家まで一緒に探してくれるとは」と。もともとの事業計画がしっかりしていて、仕入れ・販売ノウハウがあったので、「これはイケる!」という確信がありましたからね。
もちろんこのキャンピングカー販売会社は、今でも私の大切な顧問先のひとつです。