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タイムリミットは約1カ月、障がい者カフェをオープンさせよ!
障がい者の作業所などを運営する社会福祉法人の代表Bさんから、
「障がい者授産施設の補助金申請の補助金が下りて、急遽、飲食店(カフェ)を開業することになった。
店づくりはもちろん、運営や宣伝もすべてノウハウがない。助けてほしい」
という相談を受けました。聞けば、開業までに残されたタイムリミットは約1カ月。
簡単ではないことは承知していましたが、社会的に意義あることであると考え、お手伝いさせてもらうことに。
とにかく日程がタイトでしたが、何とかかたちだけでもカフェの体裁を整えつつ、
オープン日を迎えることが最優先課題です。
一方で、所轄の自治体への具体的な店舗運営提案が必要となります。
Bさんに丸1日かけてじっくりインタビューを行い、カフェのコンセプト提案書を3日で仕上げプレゼンし、
自治体の承認を得ることに成功しました。
プロセスをすべて頭に叩き込み、開業準備をコントロール
承認を受けた後すぐに、メニュー開発と印刷物発注を同時に行い、メニュー決定と撮影を1週間で完了。
その後、すぐテイクアウトパッケージのデザイン、メニューデザインなど、寝る間もない日々が約3週間続きました。
さらに、ここで働く方々のサービス、レジ打ちなどの教育も大変でしたが、障がいを持つ方への理解が深まり、私にとっては非常に良い経験となりました。
すべてが同時進行で、何がなんだかわからないほど忙しかったのですが、プロセスをすべて頭に叩き込んでコントロールできたと思っています。
オーナーの意思を尊重しながら急ぐ、という点が非常に難しかったです。
こちらの独善になってはいけませんが、その場で決断を要する問題も多々あり、とにかく早めのご提案を心がけました。その提案に、スピードを持って応えていただいたオーナーには本当に感謝しています。
計画どおり本プロジェクトを完了し、このうえない感動を得る
結果、超特急で計画どおりに無事オープン!
開業後も現場に留まり、ある程度運営がスムーズに行くまで一緒に作業をしながら、本プロジェクトを完了させました。
現在も順調に経営されており、テレビや雑誌でも頻繁に紹介される人気店となっています。
紹介内容の多くが、「普通以上におしゃれなカフェ」という評判のようです。
「よくやってくれた。あなたの協力がなければ、きっと無理だった。
また次の展開も考えている。その時もぜひ!」
という嬉しい言葉をいただきました。
障がいを持つ方々の働く場を増やすためのお手伝いができ、それにより彼らの生活を支える仕事に携われたことに、私たちもこのうえない喜びを感じています。