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売り上げが上がらず、このままでは廃業に……
2007年に独立し、版画を中心とした絵画販売を無店舗で行っていたAさん。
宣伝方法は基本的にはポスティングのみ。
チラシへの反応があったお客様の自宅に出向き、5万から50万円の価格帯の絵画をその場で対面営業するというやり方です。
「このままでは事業を継続できない。何とか売り上げを上げる提案をしてほしい」
Aさんからそんな相談を受けたのが2009年の4月頃。
当時の月商は30万円前後でした。
くわしく話を聞いて見ると、具体的なターゲットを決める訳でもなく、Aさんの自宅周辺のマンションを適当に回りながらポスティングしているとのこと。配布しているチラシを見せてもらいましたが、掲載されているのは絵画の写真と連絡さきほど度。価格が表示されていないので、反応しづらい印象を受けました。
顧客ターゲットを絞り、PR手法もリニューアル
まずは、チラシのリニューアルを提案し、絵画の写真に加え、作家の情報、明確な金額を記載。
また、マンションのモデルルームや住宅展示場を多数見学してもらい、絵画と家具の調和センスを磨くことを勧め、とにかく丁寧で上品な対応を徹底して指導しました。高額商品を販売するわけですから当然ですよね。
配布場所に関しては、Aさんと一緒に地域を歩いて回り、ターゲットとなる比較的富裕層が住むマンションをリサーチ。
配布エリアも広範囲に広げ、話題の高層マンションなど、2週間に1度の配布日を決めてポスティング。
ちなみに、セキュリティの厳しいマンションは管理人に許可をいただいています。
Aさんの人柄もあると思いますが、お客様からのご紹介で、戸建にお住まいのお客様も少しずつ増えているようです。
業務改善と地道な継続で、月商100万円を突破！
問合せがあったお客様のご自宅には、必ず大きさの異なる絵画を3枚お持ちして、残りは写真でご紹介。
また、3日間実際に飾っていただくお試し期間もつくりました。
これらの施策を着実に継続していった結果、6カ月後に月商はなんと、相談前の3倍となる100万円を超えました。
ちなみに、購入者の内、約半数がこのお試し期間を利用されているとのこと。
Aさんは今、年商2000万円を目標とし、日々営業活動に励んでいます。
「自分の仕事がいかに雑だったか……。まずはそのことに気づけて良かった。
これほど効果が出るなら、もっと早く相談するべきでした。
先の見えない地道な活動に落ち込むこともありましたが、福田さんがいつも励ましてくれたので
続けることができたんです。本当に感謝しています」
と喜んでいただいています。
