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意識の高い若手社長からかかってきた1本の電話
不動産の任意売却とは、住宅ローンなどの支払いが困難になった債務者と債権者の間に仲介者が入り、競売の前に所有者・債権者・買主の納得のいく価格で売却を成立させる手法。任意売却を専門に扱う不動産会社、株式会社ケープラウドを立ち上げたばかりの下村徹社長はまだ20代の若者です。そんな彼から、ドリームゲート経由で、経営相談に関する電話がかかってきました。
下村社長からの相談内容は、「経営に必要なお金の知識を勉強したい」というニーズと、「資金調達を行いたい」というニーズのふたつ。単に「お金を借りたい」だけではなく、自分で数字や会計をキチンと理解して、経営者として一人前になりたいと言います。そんな下村社長の第一印象は、意識が高く、明るく元気で前向きな若手社長。私はすぐに、彼を応援することを決めました。
会計知識をどんどん吸収し、あっという間に融資獲得!
日本政策金融公庫の創業融資を活用した資金調達を勧めると共に、下村社長に私が選んだお金の勉強会にたくさん参加していただきました。その結果、モチベーションが高く、吸収力のある彼は、どんどん知識を吸収し、自分の実力とされました。実際に日本政策金融公庫へ融資面談に行った際にも、さまざまな質問をされましたが、きちんと自分自身で融資審査担当者が「なぜその質問をしているのか?」を考え、適確な対応。融資審査担当者の信頼を得ることに成功し、300万円の融資を獲得することに成功しました。
同時並行で進めていたホームページ作成も、自社の理念に基づき「地元密着・社会貢献・親切丁寧」のイメージを重視することに。「任意売却」という言葉は一般の人々になじみがなく、「難しい」「怖い」と思われがち。同社は「やさしく親切」をブランドイメージに誠実なブルーを基調のホームページをつくっています。
地域密着サービスを徹底し、売り上げ5000万円を達成!
必要な資金を獲得し、下村社長の事業は、順調すぎるほどの好スタートを切りました。なんと、開業1ヵ月目から黒字化。お客様からの信頼も厚く、口コミで次々と相談が舞い込んでいるようです。そして設立6ヵ月目に、売り上げ5000万円を達成。地元密着をポリシーとし、不動産にまつわる債務の悩みを抱える方々に貢献しつつ、会社を大きくしていきたいと考えているといいます。
下村社長からのコメントです。「引き続き、前田さんから、経営に必須の金融・法知識などを学びながら、会社を成長させていきたい。弊社の従業員向けに行ってもらっている社内研修も非常に好評です。お客さまの役に立ちたいという思いは、私も前田さんも同じ。長いお付き合いができそうです。これからもよろしくお願いします」。