起業の心得:ゲンイチ第84回 小さいことと貧乏なこと

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

先日、静岡にあるSOHO推進協議会「SOHO静岡」の小出さんのお話を聞く機会に恵まれました。なんちゃって。実は小出さんとは友達なんで、今更、話なんて聞かなくても、爪先から頭のてっぺんまで知ってるんですが…。お話いただいたのは、ドリームゲートのエリアリーダー会議の場でのことでした。リーダーのみんなにはいい刺激になったと思います。「SOHO静岡」の話を聞きながら、以前僕が所長を務めていた大阪の中小企業支援センター「あきない・えーど」のことを思い出していました。「SOHO静岡」もインキュベーションの成功事例として、全国に知られていますが、「あきない・えーど」も創業支援では当時一世を風靡したヒット商品です。自分で言うのもなんですが…(笑)

この二つにはいくつかの共通点があります。当たり前の話として聞いてください。
  1.お客様を知っている
  2.小さく生んだ
  3.貧乏だった
まず、1ですが、もう少し正確に言うと、お客様が見えなかったから、お客様を研究した結果、「お客様を知っている」です。小出さんが「誰がこのインキュベーションに入るのか、誰が相談に来るのか想像できなかった」って言ってましたが、僕もそうでした。僕は中小企業診断士なんで、行政がどんなサービスをしてるかは知ってましたが、小出さんと同じようにお客様はどんな人なのかはわかりませんでした。僕自身が行政と接点がなかったからだと思います。だから、お客様を知ろうとしたし、研究して知ることができました。ここから「やろう!」っていうプロジェクトになり、プログラムやサービスを考えました。

次に2の小さかったこと。「あきない・えーど」も立ち上げ時は、僕がリーダー、ディレクターが2人にアルバイトが2人の全部で5人のメンバーでした。小さい組織だったから、小回りが効いた。今日決めたことが明日から実施できたし、今日止めると決めたら、その瞬間から止めることができた。小さい組織だから誰も注目していないし、誰も当てにしていない。つまり、どうでもいい存在としてスタートしたのです。だから、何でも出来たし、何をしても怒られなかった。つまり、自由があったわけです。

そして、3の貧乏。あらゆるリソースが足りなかった。お金がないから知恵が出た。経営課題の多くはお金で解決できます。でも、お金で解決したらそれはお金のチカラ。経営力ではありません。お金がないから、知恵でいろいろ乗り越えました。地べた這う営業力が養われ、それがすべてノウハウになりました。
これって、どれも起業に当てはまると思います。

起業で成功するには
  1.お客様に近いところで
  2.小さく
  3.貧乏からスタートしよう
そうしたら、成功する。

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