起業の心得:ゲンイチ第112回 サーバント・リーダーシップ

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

来月、この題目で講演するのですが、その予告編です(笑)。

サーバント・リーダーシップとは、ロバート・グリーンリーフが提唱したキリスト教的奉仕の精神に則ったリーダーシップのあり方です。ビジョンや理念を共有し、方針に従って、目標、目的に邁進するスタッフを励まし、支援し、導くのがリーダーの役割であるとの考え方です。

僕も同じことを考えていました。
サーバント・リーダーシップという言葉を知ったのは去年の暮れですが、2000年に書いた論文「ベンチャービジネスとオープンネットワーク」の中で、ネットワーク型リーダーシップという言葉で同じような内容のことを言っています。ただ、このリーダーシップに辿り着いたのは奉仕の精神からではなく、インターネット、情報共有化の時代、そして、スピードある意思決定を目的としたプロジェクト、ネットワーク型の組織が求めるリーダー像を思考していてこの考えに辿り着きました。

僕は論文の中で、これからのリーダーはみんなが活動しやすいような環境の整備と推進、励ましであって、統率とか管理とかいう言葉はネットワークリーダーには似合わないと書いています。リーダーはチームのビジョン、理念を常に語り、スタッフの自己実現とチームのビジョンを重ね合わせ、彼らの日々の意思決定を支援するのが役割です。何故なら、意思決定のスピードを上げるには、意思決定を分散化する必要があるからです。

主人公はスタッフです。リーダーはその良き支援者となる。これが僕のいうネットワーク型リーダーです。このコンセプトにサーバント・リーダーシップが大変近しいです。

そして、このリーダーは権力とか権限で人を動かそうとはしません。彼は自身の人格や考え、思い、在り方で人を導きます。

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