起業の心得:ゲンイチ第114回 人間力

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

あるところでこんな文章を見つけました。

◆人間力の定義:
社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力
◆人間力の構成要素
(1)「基礎学力(主に学校教育を通じて修得される基礎的な知的能力)、「専門的な知識・ノウハウ」を持ち、自らそれを継続的に高めていく力。また、それらの上に応用力として構築される「論理的思考力」、「創造力」などの知的能力的要素
(2) 「コミュニケーションスキル」、「リーダーシップ」、「公共心」、「規範意識」や「他者を尊重し切磋琢磨しながらお互いを高め合う力」などの社会・対人関係力的要素
(3)これらの要素を十分に発揮するための「意欲」、「忍耐力」や「自分らしい生き方や成功を追及する力」などの自己制御的要素など
◆ 人間力を発揮するフィールド
(1)職業人としての活動に関わる「職業生活面」
(2)社会参加する一般市民としての活動に関わる「市民生活面」
(3)自らの知識・教養を高め、文化的活動に関わる「文化生活面」
~内閣府「人間力戦略会議報告書」(2003年4月)より~

内閣府はいろんな委員会をしているんですね。(^_^)
確かに人間力は大切ですが、その前に「力強く生きたい」と思う動機が必要です。生きることのワケというか、理由というか、目的というか。今の若い人たちはこのワケを探しています。

昔は学校を卒業すれば働くのは当たり前、働いて、家庭を持って、人並みの生活をすることが生きるワケでした。生活すること=生きることだったので、深く考える必要がなかったのです。ある意味、幸せでした。しかし、今は生活のために働くことにリアリティはないです。経済学者のケインズは100年前に「人は生活のために働かなくてよくなった時に、生きる目的をもう一度考え直さなければならなくなる」と21世紀を予言して言いました。いったい、この生きる意味とは何なのでしょうか?

先日、高校の総合学科教育の研究成果発表会で講演してきました。テーマは「起業家精神教育と総合学科の在り方」だったのですが、質疑応答で「ニートをつくらないために学校、教員は何をしたらいいのですか?」との質問を受けました。その時も僕なりにお答えしたのですが、よくよく考えるにこの質問は学校の先生だけの問題ではないのです。すべての大人が答えなければならない質問です。

でも、生きることの意味を理屈で教えるのは至難の業です。多くの哲学者が挑戦していますが、成功しているとはいえません。僕たち大人は理屈ではなく、見せること、体感させてやることでしか子供たちに伝えられないのです。僕たちが人生を楽しんでいる姿を見せることです。イキイキ、ワクワク、元気に、明るく、毎日が、遊びも仕事も楽しくって、いつもニコニコしてて・・・。僕たちが人生を楽しんでいなくて、子供たちに何が伝えられますか?

「先生、先生は何でそんなに楽しそうなの?」って子供に質問された時に「キミも大人になればわかるよ。仕事も生活も人生は楽しいんだ~」
こう言えば子供たちは早く大人になりたいと思うでしょう。そして、先生のように人生を楽しもうと思います。決して引きこもったりはしません。

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